グリムス、前期経常を20％下方修正、配当は4.5円増額

　グリムス <3150> [東証Ｐ] が4月15日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。22年3月期の連結経常利益を従来予想の31.5億円→25.1億円(前の期は17.4億円)に20.3％下方修正し、増益率が80.8％増→44.1％増に縮小する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の20.7億円→21.1億円(前の期は11.2億円)に1.9％上方修正し、増益率が85.1％増→88.7％増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の12億円→5.6億円(前年同期は1億円)に53.1％減額し、増益率が12倍→5.6倍に縮小する計算になる。

　同時に、前期の年間配当を従来計画の14.5円→19円(前の期は17円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上高につきましては、小売電気事業及びエネルギーコストソリューション事業の売上の増加により、前回予想から3,226百万円増加する見込みです。営業利益及び経常利益につきましては、電力調達価格の高騰の影響等により、それぞれ前回予想から650百万円、640百万円減少する見込みですが、2021年１月の電力スポット価格高騰に伴い生じたインバランス収支の調整に係る特別措置により、前期に発生したインバランス料金の還元額343百万円を特別利益に計上したこと、及び投資有価証券売却益等の影響により、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては前回予想から39百万円増加する見込みです。

　　当社は、事業基盤を強化し企業価値を高めるため内部留保を充実させること、会社業績の動向に応じて株主へ成果を配分していくこと、これらを総合的に勘案したうえで安定的に株主に利益還元することを利益配分に関する基本方針としております。　2022年３月期の期末配当予想につきましては、当期の業績動向及び財務状況を総合的に勘案し、前回予想から4.5円増配し、１株当たり14円に修正することといたしました。　これにより、2022年３月期の年間配当予想は19円となります。　なお、期末配当につきましては、2022年６月に開催を予定している第17回定時株主総会の決議をもって正式に決定、実施されることになります。