初値は1,320円、公募価格の2.2倍に。
㈱エコノス(3136)
■注目理由
①リユース事業と②低炭素事業を主業とする。①についてはフランチャイジー店舗を北海道内に61店舗展開し、ハードオフ・オフハウス・ホビーオフ・ガレージオフ・ブックオフとの合計5業態を展開。EC事業部においてはAmazon等に出典している。②については、温室効果ガスの排出権売買および売買の仲介と排出権の創出や排出量の削減コンサルティングと調査の受託を国内外で行う「カーボン・オフセット・プロバイダー事業」および、エコロジー機器等の販売とエコロジー商品等を政府発行ポイントとの交換提供を行う「エコロジープロダクツ事業」の2事業を行う。
差引手取概算額50,900千円については、平成28年3月期におけるリユース事業の新規出店のための設備投資に充当する予定。
第39期連結会計年度(平成25年4月1日~平成26年3月31日)における連結業績は、売上高3,965,905千円(前年同期比+2.4%)、営業利益127,876千円(同△16.9%)、経常利益91,357千円(同△33.0%)、当期純利益29,398千円(同30.2%)となった。個人の買い替え需要の高まりにともないリユース品の買取りが増加し、それに伴い販売が伸びたこと、さらに北海道に2箇所複合店を新規出店したことによってリユース事業の売上高が増加した。また、低炭素事業においても、復興支援・住宅エコポイントのエコロジー商品への交換による売上高は減少したものの、海外の調査案件を中心にしてカーボン・オフセット・プロバイダー事業の売上が順調に伸長した。費用面では、新規出店にともなう臨時費用と諸経費の増加、および人員増に伴う人件費の増加によって、販売費および一般管理費が増加した。
(出典:目論見書)
6月24日に初値1,320円をつけ、公募価格の600円の2.2倍となった。だが、公募価格と比較して大きくはなれた初値形成となっており、上場直後には急落した。これらの点から、過熱気味になっていると予想される。中長期的には公募価格付近へと回帰するだろう。