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※2023年8月8日10時に執筆
日銀のYCC修正は、ボディブローのようにじわじわと効いてくると思われます。政府から最低賃金を全国平均で時給1002円へ引き上げる方針も発表され、企業としては資金繰りの心配が増えるかもしれませんな。
改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。
日本株の上値が重い中で、これからの戦略を改めて練るタイミングが来たようです。日銀のYCC修正は、事実上の利上げという見方もあります。これを機にゼロ金利政策で辛酸を嘗めてきた銀行が息を吹き返してきております。ローンなどを変動金利で契約している方は、くれぐれもご注意くださいませ。(あたくしも検討せねば…)
YCCを完全に撤廃せず「長期金利は市場の動向に委ねたい」という植田総裁の発言は、市場をパニックにさせてまで銀行業界や財務省へ恩を売る意図は無さそうです。しかし、日銀の立場として長期的には政府や財務省の意向を汲み取っていく事になるかもしれません。
そうなれば次はマイナス金利の撤廃や、量的緩和継続の是非について議論される可能性もあります。経済学者である植田総裁が心の底でどのように考えているのかはわかりませんが、少なくとも市場に配慮しながらショックを起こさないよう言葉を選んでいる様子が確認できました。8月は金融政策決定会合がありませんので、ゆったり過ごせそうです。
さて、8月に入って早々に日経平均は上値が重い展開です。心理的ボーダーの31791円を下回り、75日線まで割った場合は守りの投資戦略へ切り替えるべきです。ただ、少し不可解な点は、YCC修正後も為替が円安となっている事ですな。それならば、円安・内需株は底強いと見て狙っていくのがベターではないでしょうか。
例えば7月31日の決算後に動意した日本食品化工<2892>は、猛暑により飲料向けの糖化製品が需要拡大したとの事。食品の値上げを受け入れるムードも日本全体に広がっており、価格適正化により売上高は伸長する見通しです。低PBRという点にも注目しております。
こちらも低PBRとなっている丸大食品<2288>は、7月31日の上方修正が好感されました。外食やコンビニ向けが想定以上に伸長している模様。25日・75日線を上回っており、今後の株主還元策にも注目ですな。
工作機械大手の牧野フライス製作所<6135>は、円安の影響を受けて上方修正を発表しました。上昇トレンドのチャート(日足)は、直近で年初来高値を更新しております。自動車関連の復調が目立ちますので、工作機械への需要も長期的に上向くか監視中です。
プラント大手の東洋エンジニアリング<6330>にも円安の思惑があるようですが、脱炭素や低PBRなど他のテーマ性でも物色される可能性がありますねぇ。決算後のチャートがどうなるか注視です。
昨年11月にもご紹介しましたゲームカード・ジョイコHD<6249>は、その後は下値を切り上げると3倍近くまで値上がりしておりますよ。スマートパチンコ関連として思惑があり、24年3月期の経常は18期ぶりに過去最高益を更新する見通しです。地合いが悪い中でも、この上昇トレンドは目を見張るものがありますな。
最後もスマートパチンコ関連から、パチンコ周辺機器を手掛けるマースグループHD<6419>です。7月31日の決算が好決算となった同社ですが、地合いの悪化で決算前の水準まで調整しました。原材料高がネガティブですが、インバウンドの増加で長期的にはホテル事業が復調していく可能性があるか…。
さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「アル」と共にお待ち申し上げております。
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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず
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