<話題の焦点>=日本茶の海外需要は10年間で4.5倍に急拡大
茶葉製品・緑茶飲料最大手の伊藤園<2593.T>は、早くから「世界のティーカンパニーを目指す」という長期ビジョンを掲げ、海外展開を積極化してきた。1979年に中国土産畜産進出口総公司と日本で初めてウーロン茶の輸入代理店契約を締結。また、94年にはオーストラリアで原料茶製造のために茶園を開始するなど原料調達からスタートした。その後、海外での製品販売を意識した展開として、87年に米国ハワイ州、2001年には北米に進出したが、十分な認知に至るまでに十数年が経過し、ここ数年で本格的な成長をみせはじめている。米国での展開が軌道に乗ったことを踏まえ、12年以降に東南アジア中心に拠点整備を本格化させている。
このほかの関連銘柄として、天然調味料エキス専業大手の佐藤食品工業<2814.T>は、煎茶、ほうじ茶、烏龍茶、紅茶など茶エキスが全売上高の過半数を占めている。また、食品副原料専門商社で、ビタミンC、マンゴー加工品でシェアトップを占めるオーウイル<3143.T>は、緑茶、烏龍茶、紅茶を扱っており、拡大を狙っている。さらに、緑茶飲料メーカーのサントリー食品インターナショナル<2587.T>、アサヒグループホールディングス<2502.T>、キリンホールディングス<2503.T>、国内コカ・コーラボトラー最大手のコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579.T>などにも注目したい。
出所:minkabuPRESS
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