＜動意株・５日＞（前引け）＝シスメックス、ゲンキー、ＶＯＹＡＧＥ

　シスメックス＜6869.T＞＝急反発。同社は４日の取引終了後、今１５年３月期第３四半期累計（１４年４～１２月）の連結決算を発表。売上高１５５８億５２００万円（前年同期比２０．０％増）、営業利益３１５億１７００万円（同４２．５％増）、純利益２０６億２０００万円（同４７．３％増）と大幅な増収増益を達成、これが株価を刺激している。国内では検体検査機器の売り上げが減少したものの、機器設置台数増加に伴い検体検査試薬およびサービスが伸長。海外は血球計数検査分野を中心に検体検査機器が拡大している。

　ゲンキー＜2772.T＞＝続急伸。福井県を本拠に北陸や東海を中心に大型ドラッグストアを展開し、消費増税の影響をものともせず、好調な売り上げを確保、１月度も風邪薬やマスクなどの季節商品が好調なほか、食品もヨーグルト中心に収益に貢献している。地方創生の政策テーマや開業間近の北陸新幹線関連としての優位性も株高の根拠となっている。

　ＶＯＹＡＧＥ　ＧＲＯＵＰ＜3688.T＞＝続伸。ここ売り圧力が減退する一方、継続的な買いが観測され、底値離脱ムードを強めている。販促支援サイトを運営するほかネット広告に展開、スマートフォン向けにネット広告のリアル配信サービスが好調で収益を牽引している。今１５年９月期は期初見通しを増額し営業利益段階で前期比２２．３％増の２３億円を見込むが、続く来期も２ケタ増益基調はキープされる公算が大きい。「無料辞書サービスの「コトバンク」など協業ビジネスへの展開強化に期待が高い」（市場関係者）という。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）