<動意株・28日>(大引け)=SKジャパン、寿スピリッツ、ヨシムラHDなど
寿スピリッツ<2222.T>=3日続伸。全体相場は総じて売りに押されるなか同社株の強さが目を引く展開にある。中国政府がこれまでのゼロコロナ政策を大きく転換し、行動規制を漸次緩める動きをみせていることで、日本のインバウンド需要が増幅されるとの見方が追い風となっている。同社は観光土産用菓子のトップで地域限定の菓子を販売するグループ会社を数多く擁している。首都圏で洋菓子を展開する「シュクレイ」や北海道に拠点を置く「ケイシイシイ」が主力で収益貢献度が高い。業績は23年3月期上期(22年4~9月)の営業利益が28億3000万円(前年同期は14億1800万円の赤字)と大幅黒字に転換しており、実態も様変わりしている。通期の営業利益は前期比4.4倍の61億4000万円を計画するが、増額修正含みとの見方が強まっている。
ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884.T>=急伸。27日の取引終了後、ホタテなどの製造加工・販売を手掛けるマルキチ(北海道網走市)株式の70%を23年3月1日付で取得し子会社化すると発表しており、材料視されている。今回の子会社化は、海外を中心に需要の拡大が見込まれる北海道産ホタテを仕入れる権利、それを加工する技術と生産設備、輸出に必要となる品質認証を保有するマルキチをグループ化し、ヨシムラHDの経営管理力や資金力、シンガポールを中心とした海外販路やネットワークを組み合わせることで、グループとしての事業拡大を図ることが狙い。取得価額は21億6800万円。なお、24年2月期業績への影響は現在精査中としている。
アスクル<2678.T>=上値指向。27日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次業績で単体売上高が前年同月比6.8%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好材料視されている。主力のBtoB事業は同12.8%増となった。前年同月に比べて平日が1日多かった影響もあり、単月の売上高は過去最高を更新した。一方、LOHACO事業は前期の販促の影響やキャンペーン変更、海外需要向け売り上げの減少などで同25.1%減となった。
ピックルスホールディングス<2935.T>=大幅高。27日取引終了後、自社株買いの実施と配当予想の増額修正を発表し好感されたようだ。同社は取得総数45万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.5%)、取得総額5億円を上限に、12月28日から2023年11月30日の間、東京証券取引所における市場買付けを通じ自社株を取得する。また、これまで20円としてきた期末配当予想について、記念配当2円をあわせ22円に増額した。あわせて発表した23年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算は、売上高が312億600万円、最終利益が9億7800万円だった。同社は22年9月に単独株式移転で設立されたため、前年同期実績と比べた増減率などの記載はない。
オプトエレクトロニクス<6664.T>=大幅続伸。27日取引終了後、22年11月期の連結決算発表にあわせ、23年11月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比41.5%増の1億5000万円の見通し。増益の計画を好感した買いが集まったようだ。売上高は同9.4%増の78億9200万円を見込む。販売費及び一般管理費の増加要因となっている米社との訴訟については23年11月期第3四半期までに終了する見通し。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=130円、1ユーロ=136円とした。22年11月期の連結決算は、売上高が72億1100万円(前の期比13.3%減)、最終利益が1億600万円(同76.2%減)だった。海外子会社の監査の過程で売上原価に修正が生じたことなどを背景に、営業利益と経常利益、最終利益は計画を上振れて着地した。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:MINKABU PRESS
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