<話題の焦点>=世界の物流を変える! 北海航路関連銘柄に注目
地球温暖化の影響で海氷が解け、船舶の航行が可能になったことが、北海とベーリング海を結ぶ「北極海航路」に注目が集まり始めたきっかけだ。現在、ヨーロッパと日本との輸送は、超大型タンカーなど一部の船舶を除きスエズ運河を通行しているが、約40日間かかるといわれている。
北極海航路を使えば約10日縮まるとされ、3割程度のコスト削減になるといわれている。北極海航路が本格的に開拓されれば、企業の選択肢が広がることになり、アジアの生産拠点から欧州に製品を輸出する国際物流にも大きな影響を与えるだろう。
北極海航路は09年以降、夏場を中心に2カ月程度利用されてきたが、11年では34隻が北極海航路を利用するにとどまり、スエズ運河の運航隻数1万8000隻に比べてはるかに少ない。しかし、北海LNGの輸入や精密機器などで欧州販売の日本企業にとってはメリットが大きく、今後、関連銘柄などには注目が高まりそうだ。
◆主な北海航路関連銘柄
イメージワン<2667.T> 衛星画像解析関連事業を行っており、事業機会へ
WNIウェザー<4825.T> 北極海を観測する人工衛星を来年再打ち上げへ
郵船<9101.T> 北極海航路の開設でコスト低減に期待
商船三井<9104.T> 18年からロシアのLNG開発プロジェクト向けに運航
川崎船<9107.T> 北極海航路の開設でコスト低減に期待
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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