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2019/12/12 - Jオイル(2613) の関連ニュース。■中期経営計画1. 第五期中期経営計画「油を究めて幸せを創る2020」2017年度に始まった第五期中期経営計画(~2020年度)は、成長性に力点を置いた計画となっている。少子化などにより数量の増加を期待しづらい国内においては高付加価値化、海外においては成長が期待できるアジアでの市場開拓を目標としている。2020年に目指す姿としては、加工度の低い単純な搾油事業から、「あぶら」を究めることでおいしさを創造する「おいしさデザイン企業」への進化である。これにより、熱媒体用途に過ぎなかった「あぶら」の価値を調理価値・健康価値・調味価値へと拡張し、さらには省力化や食資源に関わる消費者ニーズや社会課題を解決できる

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Jオイル Research Memo(4):「おいしさデザイン企業」への進化を目指す

配信元:フィスコ
投稿:2019/12/12 15:24
■中期経営計画

1. 第五期中期経営計画「油を究めて幸せを創る2020」
2017年度に始まった第五期中期経営計画(~2020年度)は、成長性に力点を置いた計画となっている。少子化などにより数量の増加を期待しづらい国内においては高付加価値化、海外においては成長が期待できるアジアでの市場開拓を目標としている。2020年に目指す姿としては、加工度の低い単純な搾油事業から、「あぶら」を究めることでおいしさを創造する「おいしさデザイン企業」への進化である。これにより、熱媒体用途に過ぎなかった「あぶら」の価値を調理価値・健康価値・調味価値へと拡張し、さらには省力化や食資源に関わる消費者ニーズや社会課題を解決できる、より高い次元の価値へと引き上げる考えだ。将来的(2030年頃)には、海外や食以外の領域において事業を拡大することで、人々の生活を豊かにする「Joy for life」を実現することを目指している。これらを踏まえ、J-オイルミルズ<2613>では第五期中期経営計画のテーマを「油を究めて幸せを創る2020」としている。


2021年3月期に営業利益80億円以上を目指す
2. 成長戦略と構造改革
こうした基本方針のもと、同社は2019年度~2020年度の事業戦略を策定している。事業戦略は、少子高齢化など様々な社会的課題や取引先それぞれが持つ課題に照準を合わせた、成長戦略と構造改革で構成されている。成長戦略では、油脂のみならず油脂加工品や食品・ファインといった育成領域の高付加価値化、業務用におけるソリューション事業の強化、ASEAN諸国でのビジネス展開の加速、汎用油脂製品の収益力強化を目標としている。構造改革では、バリューチェーンの効率化と高度化、生産拠点の最適化、選択と集中による効率化などが目標となっている。こうした成長戦略と構造改革によって、同社は2021年3月期に売上高2,150億円以上(年平均成長率5%以上)、営業利益80億円以上(同10%以上)、ROE5.0%以上を目指している。売上高はミール相場次第で上下することもあるだろうが、高付加価値化などで原価変動への耐性力を高めることで、営業利益とROEは是非とも達成したい目標である。


アジア展開も進捗
3. 成長戦略の進捗
2020年3月期の各事業における施策は、同社の事業戦略における成長戦略と構造改革に沿って進められている。油脂事業が高付加価値品の拡大、汎用品の収益力強化、構造改革、油脂加工品事業が製菓・製パン領域の強化、家庭用チルド付加価値品の拡充、粉末油脂の拡大、海外展開の検討、食品・ファイン事業がソリューション提案力の強化、SOYシートの拡大、ケミカルの強化などで、なかでも高付加価値品の拡大は最重点施策と位置付けられている。

(1) 高付加価値品拡大
オリーブオイルなど家庭用の高付加価値品市場は、健康志向や各社のマーケティング戦略によって拡大しており、同社もツイッター「#ちょい塩オリーブ」で顧客と相互コミュニケーションを図ったりTVCMを投入することで訴求を強めている。「AJINOMOTO®から揚げの日の油®」を新たにラインナップに加えた2020年3月期は、こうしたプロモーションによる売上・利益の刈り取りを始めたところである。業務用の高付加価値品市場はおおむね横ばいの推移となっているが、同社の「長調得徳®」や「J-OILPRO®」シリーズは少し値は張るが使ってみると高機能で経済的と評判で、中食・外食企業や食品メーカーで新規の採用が続いている。2020年3月期第2四半期では着実に市場に浸透してきてはいるが、通期の目標に対して進捗がやや遅れている。このため、年末商戦や春需へ向かって巻き直しを図っている。

(2) ソリューション事業
「長調得徳®」や「J-OILPRO®」シリーズは商品自体が作業軽減や省エネといったソリューションになっているが、特にスターチを使ったソリューションが伸びている。展開のバリエーションがハンバーグ、から揚げ、餃子、おにぎりと幅広くなったことで、高付加価値スターチの提案数が増加していることが背景と思われる。水も油も吸ってやわらかさやジューシーさを実現する「ネオトラスト®」がハンバーグ弁当に、保水効果の高いスターチ「ハイトラスト®」とコク味を向上させる油脂「美味得徳」を合わせたロングライフ技術がから揚げ弁当に採用されるなど、実績も上がってきた。価格改定を進めながら「長調得徳®」などを合わせて提案することで、顧客の課題解決と同社の高付加価値化が可能となる。

(3) アジアでの海外展開加速
今般、シンガポールの油脂・油脂加工品メーカーであるGoodhope Asia Holdings Pte.Ltd.傘下のPremium Nutrients Pte. Ltd.(PNPL)と業務・資本提携の契約を締結した(クロージングは2019年11月下旬予定)。PNPL傘下のPremium Fats Sdn Bhd(PF)とPremium Vegetable Oils Sdn Bhd(PVO)の第三者割当増資をJ-オイルミルズが引き受け、PFは同社の連結子会社、PVOは持分法適用会社になる予定である。PNPLはGoodhopeの油脂部門で、油脂製品を製造販売するPVOが、マーガリンやショートニングを製造販売するPFに原料を供給している。PNPL側が原料の供給や生産、販売を担い、J-オイルミルズは新製品の開発や日本顧客向けの販売を行う予定である。ほかにアジアでは、タイで合弁会社J-OILMILLS (THAILAND)Co.,Ltd.(JOT)が食品加工でん粉(スターチ)を販売している。JOTは売上高が3年で2倍近くなるなど順調に成長している。タイのJOTにマレーシアの2社が加わったことで、今後はASEANの製菓・製パン素材市場を狙って高付加価値の油脂加工品を拡販していく考えである。アジアでの展開も着実に進展していると言うことができる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)


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配信元: フィスコ

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