プレミアムウォーターホールディングス<2588>は、株主に対する利益還元を重要な経営課題であると認識している。2016年の経営統合以降から5年目を順調に経過したため、同社は2022年3月期末から配当を開始した。同社は、内部留保や設備投資等への投資とのバランスを考慮しながら、業績と連動した配当を実施することを基本方針としている。2023年3月期の配当金について期初予想は22円(中間11円、期末11円)だったが、好調な利益を背景に60円(中間11円、期末49円、前期は20円)と大幅な増配となった。配当性向においても29.4%(特殊要因を除いた場合41.5%、前期は16.7%)と大幅な上昇となる。2024年3月期の配当金は70円(中間35円、期末35円)、配当性向は43.6%を予想する。利益の成長に伴って財務体質が健全化し、配当の余力が十分となったことがうかがえる。今後も成長と配当の両面で期待ができるだろう。
また、同社は2014年3月期から株主優待制度を導入している。毎年3月31日時点の株主(100株以上)が対象であり、同社が本業を通じて提供している厳選された食品類(プレミアムモール販売商品:牛肉、ふぐ、スイーツ、米など15品)及び同社製品である「バッグインボックス1セット(2本)」の計16品から1つを受け取ることができる。宅配水サービスの契約者は、さらに「ナチュラルミネラルウォーター1セット(2本)」も無償で受け取ることができる。定期購入している宅配水のうち2本(約1ヶ月分)を賄うことができるため、こちらも好評のようだ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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