コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスのニュース一覧
<話題の焦点>=糖質制限ブーム加速、関連商品への参入に広がり
ご飯、パン、めん類、各種スイーツなど炭水化物を中心とした食物などから体内に摂取された糖質は、消化器官での分解を経て小腸でブドウ糖として吸収され、活動するうえでのエネルギー源となる。ただ、過剰に摂取された糖質は、血糖値を下げようとするインスリンの働きによって脂肪細胞などにどんどん蓄えられる。こうして蓄えられた脂肪が蓄積し、やがて肥満を誘発するというメカニズムだ。ダイエット効果や、糖尿病をはじめとした多くの成人病の原因となる高血糖症の予防に向けて、糖質制限関連商品の需要は今後もさらに高まりそうだ。
ニチレイ<2871.T>傘下で冷凍食品や冷凍野菜を製造販売するニチレーフーズでは、健康管理ができるコントロール食のオンラインショップを展開し好評を得ている。塩分、たんぱく質、糖質、カロリーなどを制限する必要がある需要層にキメ細かく対応している。
一方、アサヒグループホールディングス<2502.T>、キリンホールディングス<2503.T>、サッポロホールディングス<2501.T>のビールメーカーは、発泡酒や第3のビールについて「糖質ゼロ」「プリン体オフ」などをキャッチフレーズに、機能性飲料である側面を積極訴求している。これは、ビールには厳しい原料規制があり機能性飲料は開発しにくいことに加え、財務省が中期的に、麦芽比率などに応じて現状税額が異なるビール類の段階的な酒税の一本化(ビールの税率引き下げ、発泡酒・第3のビールの税率引き上げ)の方向を打ち出しているためだ。機能性の訴求で、発泡酒・第3のビールの需要確保を図ろうという狙いだ。
ユニー・ファミリーマートホールディングス<8028.T>とRIZAPグループ<2928.T>のコラボ商品である低糖質カップ麺「RIZAP生姜醤油ラーメン」の製造を日清食品ホールディングス<2897.T>傘下の明星食品が担当している。日本食品標準成分表の中華スタイル即席カップ麺の数値と比較して、糖質を50%抑えているのが特長。さらに、日清食品自体も、レタス4個分相当の食物繊維入り麺を使用し、通常のカップヌードルよりも濃厚な味にもかかわらず、脂質50%オフ、糖質40%オフ、178キロカロリーを実現した「カップヌードルナイス」を4月10日から新発売する。
コカ・コーラウエスト<2579.T>などボトラー各社は、特定保健用食品(トクホ)に認定されたコーラ「コカ・コーラ プラス」を、27日から新発売した。この商品はカロリーゼロで、難消化性デキストリン(食物繊維)の効果により脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする効果がある。健康志向が高まる国内の40歳代以上をターゲットに市場拡大を狙う。
さらに、チョコレートでは、明治ホールディングス<2269.T>の「おいしいoff砂糖ゼロ」が好調な売れ行きを示している。また、森永製菓<2201.T>のカップアイス「アイスボックス」は“低糖質のアイスの塊”を売りにしている。大塚ホールディングス<4578.T>傘下の大塚食品は、こんにゃくからできたマンナンヒカリをブレンドした糖質低めのごはんを販売している。糖質制限中にも関わらず、どうしても白米が食べたいというニーズに最適で、糖質が4割程度カットされている。
小林製薬<4967.T>は、近畿大学と共同研究で開発した特定保健用食品「サラシア100」を昨年10月から、全国の薬局・薬店、スーパーマーケットなどで発売している。特許成分「ネオコタラノール」でトクホ許可を取得している。この商品は天然の植物サラシアを原料とし、食後の血糖値を上昇させる糖の吸収をおだやかにする働きのあるネオコタラノールを含んでいるため、食後の血糖値が高めの人、食事に含まれる糖質が気になる人に適した食品だ。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
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