シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り先行で始まることになりそうだ。注目された4日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは0.50%の利上げを決定した。これについては予想通りの内容だったほか、警戒を高めていた0.75%の利上げには慎重な姿勢を見せたことから、4日のNYダウは932ドル高と大幅に上昇した。この流れを引き継ぐ格好からのアク抜け的な相場展開が期待されていたが、5日の下落によって幻の上昇といったところだろう。4日のシカゴ先物清算値は27420円だったこともあり、日本が連休中の上昇部分は帳消しとなった。
もっとも、連休中の乱高下の影響は回避できた格好のため、一段の需給懸念には繋がらないだろう。ゴールデンウイーク後半であることから市場参加者は限られているため、売り一巡後は下げ渋る動きが意識されやすい。また、来週は国内で決算発表が集中する。2400社を超える発表が予定されており、週末にはおよそ1200社が予定されていることから、週を通じて様子見ムードが強まりやすく、個別の決算を手掛かりとした日替わり的な物色が中心になりそうだ。
なお、2日の決算では、HCSHD<4200>、TOA<6809>、ADWAYS<2489>、イード<6038>、グローブライ<7990>、寿スピリッツ<2222>辺りが注目されると見られ、短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうである。その他は、グローベックスの米株先物の動きを睨みながらの展開になろうが、米国市場は前日の大幅な下げに対するリバウンドが意識されやすいと考えられ、指数インパクトの大きい値がさ株などは押し目狙いのスタンスになりそうだ。
<AK>
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