国内景況感の改善、インバウンド需要の波に乗る
2015年3月期は、国内景況感の改善とインバウンド需要を背景に最高益を更新しました。ROEも22.0%と高水準で着地しました。
アベノミクスによる株高資産効果や賃金引き上げで、旅行件数が増加しておりさらに一室当たりの平均単価の向上が見られました。宿泊予約件数約16万室増え約189万室に、一件当たりの平均単価は2148円上昇し26,603円に上がり手数料収入の増大につながりました。取扱い金額は20.9%の増加となりました。また企業業績の拡大による接待利用の増加やレストラン予約の増加など、国内景況感の改善が同社の業績拡大を鼓舞しています。
円安を背景にインバウンド需要としての利用数の増加にも注目したいです。訪日外国人の数は2年連続過去最高を更新。日本政府観光局によると、2014年には1341万人を突破、2015年には1500万人と予想され、さらに2020年には2000万人を目指すとしており、同社はその恩恵を享受できると思います。
加えて、同社は4月より利用度の高い会員のポイント還元率を拡大し、リピート客の確保にも注力しています。今後増加する訪日外国人や株高を考えると、上方修正の可能性に期待できると思います。
2016年通期業績予想は、営業収益が12.1%増の74億1800万円、営業利益が16.0%増の25億5500万円、経常利益が14.5%増の26億円、当期純利益が13.8%増の16億円と4期最高益更新の見通しとなっています。
販売単価は27803円(前の期は26603円)、販売取扱室数は197万室(前の期は189万室)の計画です。