(4) 物流センター開発計画
物流センターの運営面積はSBS東芝ロジスティクスの子会社化等により、2020年12月末の53.1万坪から2021年12月末は76.52万坪と大きく増床した。2022年はSBS古河物流の2.3万坪に加えて、「物流センター厚木森の里」(神奈川県)、「阿見第二物流センター」(茨城県)の開設により、合計で4.57万坪増加することになる。また、2023年以降も「物流センター一宮」(愛知県)や「野田瀬戸物流センターA棟」(千葉県)などの大型センターの開設が予定されており、計画分も含めた運営面積は96.68万坪となり、当面の目標としていた100万坪、売上規模で5,000億円の達成も射程圏に入ってきたと言える。
なお、グループ最大規模の物流センターとなる「野田瀬戸物流センターA棟」については、2023年の開業を予定していたが、当初想定していた顧客の計画が一部見直されたこともあって、開業時期が2024年1月と若干遅れることとなった。現状では運営面積の半分近くの荷主が決まっているもようで、今後100%に近づけるべく顧客の獲得に取り組んでいくことにしている。
そのほか、開発する物流施設の付加価値向上に向けた取り組みを「物流センター横浜金沢」で新たに開始した。自家消費用の太陽光パネルの設置のほか、建物壁面にデジタルサイネージを設置し、様々な情報配信を行う。なお、物流センターを利用する顧客企業の広告をデジタルサイネージで発信することも可能なため、顧客獲得のフック役となる可能性もある。今後新設する物流センターでも、広告効果のある場所ではデジタルサイネージの設置を進めていく計画となっている。
(5) EVの導入計画
同社はSDGsへの取り組みの一環として、ラストワンマイルでの小型EV(電気自動車)の本格導入を決定した。フォロフライ(株)による国内初のファブレス生産での宅配用EVナンバー交付を踏まえ、1トンクラスのEVを導入していく。1台当たりの価格は約380万円となり、同規模の小型トラックと同価格水準となる。2021年末から公道での実証実験を開始しており、現在稼働しているEC向けラストワンマイル車両約2千台を、今後5年程度でEVに置き換えていく予定だ。また、協力会社にもEV導入を働きかけ、中期的には1万台程度をEV化していく計画となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YM>
この銘柄の最新ニュース
SBSHDのニュース一覧- SBSホールディングス---事業用自動車事故防止コンクールでSBSロジコムとSBSロジコム関東が受賞 2024/12/18
- <12月13日の5日・25日移動平均線デッドクロス銘柄> 2024/12/14
- SBSホールディングス---SBSロジコムが物流パートナーシップ優良事業者表彰において「物流構造改革表彰」を受賞 2024/12/10
- SBSホールディングス---2025年4月「物流センター熊本(仮称)」開設 2024/12/06
- SBSホールディングス---「令和6年 安全性優良事業所」としてSBSロジコムの3支店が表彰 2024/12/03
マーケットニュース
- 14時の日経平均は239円安の3万8841円、SBGが74.57円押し下げ (12/19)
- 13時の日経平均は344円安の3万8737円、SBGが75.36円押し下げ (12/19)
- <みんかぶ・個人投資家の予想から>=「買い予想数上昇」2位に日産自 (12/19)
- 大石産業は一時S高、配当方針変更と記念配当を好感 (12/19)
おすすめ条件でスクリーニング
SBSホールディングスの取引履歴を振り返りませんか?
SBSホールディングスの株を取引したことがありますか?みんかぶアセットプランナーに取引口座を連携すると売買履歴をチャート上にプロットし、自分の取引を視覚的に確認することができます。
アセットプランナーの取引履歴機能とは※アセプラを初めてご利用の場合は会員登録からお手続き下さい。