■ヤマシン―F <6240> 488円 (+80円、+19.6%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ヤマシンフィルタ <6240> [東証P]がストップ高。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが集まった。売上高は178億円から192億3000万円(前期比2.2%増)、最終利益は4億5800万円から8億5500万円(同18.2倍)に、それぞれ見通しを引き上げた。建機向け事業は高水準の需要や円安効果などを背景に、売上高及び利益面で大幅な改善が見込まれるほか、価格転嫁なども寄与するという。
■インソース <6200> 3,430円 (+501円、+17.1%) ストップ高
東証プライムの上昇率3位。インソース <6200> [東証P]がストップ高。前週末4日の取引終了後に23年9月期業績予想を発表し、売上高を前期比17.3%増の110億5000万円、営業利益を同10.8%増の37億3000万円とした。売上高、営業利益とも前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを評価した買いが膨らんだ。社会人教育に対する需要を背景に主力の研修事業が伸びる見通し。同時に発表した22年9月期決算は、売上高が前の期比25.6%増の94億1800万円、営業利益が同40.1%増の33億6700万円だった。あわせて、12月31日を基準日として1株を2株に分割すると発表した。今期配当は株式分割考慮後で12円50銭(考慮前ベース25円)と予想しており、前期の21円50銭から実質増配となる見込み。
■アイスタイル <3660> 559円 (+80円、+16.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。アイスタイル <3660> [東証P]がストップ高。前週末4日の取引終了後に23年6月期第1四半期(7-9月)決算を発表。営業利益が前年同期の赤字から黒字転換となる2億3700万円で着地しており、これが好感された。売上高は前年同期比18.2%増の92億円だった。化粧品のECサイトや専門店を運営するBeauty Service事業が好調で業績を押し上げた。また、コスメ・美容サイト「@cosme(アットコスメ)」を通じた各種サービスを提供するOn Platform事業も寄与。なお、通期見通しは据え置いた。
■カヤック <3904> 1,094円 (+150円、+15.9%) ストップ高
カヤック <3904> [東証G]がストップ高。同社はネット広告の受託制作やスマートフォンゲームの配信を主力展開する一方、 eスポーツ分野への積極的な布石に注目が集まっている。同社の連結子会社でeスポーツ事業を手掛けるウェルプレイド・ライゼスト <9565> [東証G]は今月末に東証グロース市場に新規上場予定にあり人気化が予想されている。更に、eスポーツ大会の運営用システムを開発しているPapillon(名古屋市)の買収を直近発表するなど、カヤックの同分野に懸ける意気込みは並々ならぬものがある。
■NKK <6943> 5,480円 (+700円、+14.6%) ストップ高
NKKスイッチズ <6943> [東証S]がストップ高。4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想と年間配当予想を上方修正し、これを材料視した買いが入った。生産能力の増強や円安の効果を背景に、最終利益予想は5億円から7億円(前期比20.5%増)に修正。減益予想から一転して最終増益を見込む。年間配当予想は前期と横ばいの150円(従来の予想は100円)に増額した。
■サンリオ <8136> 4,460円 (+510円、+12.9%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率5位。サンリオ <8136> [東証P]が急反騰し、一時ストップ高の4650円に買われ年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を574億円から623億円(前期比18.1%増)へ、営業利益を47億円から70億円(同2.8倍)へ、純利益を25億円から40億円(同16.9%増)へ上方修正し、中間・期末各10円の年20円としていた配当予想を中間・期末各15円の年30円(前期16円)に引き上げると発表しており、これを好感した買いが流入した。上期の業績は実店舗において3年ぶりに夏休みを含む通常営業となり増収となったことに加え、構造改革の実行による売上原価率の低減などにより予想を上回る水準で着地し、下期も一定程度安定的に推移すると見込まれることが要因としている。なお、第2四半期累計(4-9月)決算は、売上高306億3000万円(前年同期比28.7%増)、営業利益53億4600万円(同19倍)、純利益30億1000万円(同54.4%増)だった。
■三井倉HD <9302> 3,555円 (+370円、+11.6%)
東証プライムの上昇率7位。三井倉庫ホールディングス <9302> [東証P]が5日続急騰、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の225億円から245億円(前期比5.5%減)に引き上げたことが好感されたようだ。営業収益予想も従来の3000億円から3050億円(同1.3%増)に上方修正。足もとでフォワーディング業務の取り扱いが増加していることや、物流ソリューション営業を積極的に行うことで新規顧客の獲得及び既存顧客の受託範囲が拡大していることなどが主な要因だとしている。あわせて、期末配当を従来計画比17円増額の109円にする方針も発表。これにより、中間配72円とあわせた年間配当は181円(前期は中間配35円、期末配94円の計129円)となる。
■イリソ電子 <6908> 4,740円 (+485円、+11.4%)
東証プライムの上昇率8位。イリソ電子工業 <6908> [東証P]が急反騰、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の61億6000万円から67億5000万円(前期比49.3%増)に引き上げたことが好感されたようだ。売上高予想も従来の515億円から540億円(同23.1%増)に上方修正。自動車市場が緩やかな回復基調にあることに加え、旺盛な電動車需要による売り上げ増、為替が円安傾向で推移するとみていることが主な要因だという。なお、第3四半期以降の前提為替レートは1ドル=145円(前回予想より15円の円安)、1ユーロ=145円(同10円の円安)としている。
■ジーテクト <5970> 1,489円 (+150円、+11.2%)
東証プライムの上昇率9位。ジーテクト <5970> [東証P]が続急騰。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し好感された。売上高の見通しは3140億円から3240億円(前期比37.0%増)、最終利益の見通しは97億円から115億円(同29.5%増)に引き上げた。4-9月期の実績が想定を上回ったことや、直近の自動車生産動向などを業績予想に反映させたという。また、同社は約125億円を投じ、車体部品を生産する新工場を岐阜県海津市に建設すると発表した。
■シグマクシス <6088> 1,245円 (+99円、+8.6%)
シグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]が3日ぶりに急反発。9月13日、10月7日、10月31日につけた上値のフシである1200円台半ばの戻り高値をことごとくブレークし、新局面入りを示唆した。新興コンサルティング企業で、戦略立案から開発、実行までワンストップで対応できるのが強み。人工知能(AI)を活用した高付加価値案件が収益を牽引している。前週末4日取引終了後に発表した23年3月期上期(22年4-9月)決算は営業利益が前年同期比33%増の14億8200万円と好調な伸びを確保、これを評価する買いを引き寄せた。株式需給面では信用買い残の整理が進んでいることで上値が軽くなっている。
■MCJ <6670> 982円 (+75円、+8.3%)
MCJ <6670> [東証S]が4日ぶりに急反発。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.6%減の73.9億円となったと発表。通期計画の148億円に対する進捗率は49.9%となり、5年平均の49.4%とほぼ同水準だったが、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益が前年同期比43.2%増の35.1億円に拡大しており、好感されたようだ。
■オカムラ <7994> 1,456円 (+99円、+7.3%)
オカムラ <7994> [東証P]が急反発。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.0%減の66.1億円になったと発表。通期計画の180億円に対する進捗率は36.8%となり、5年平均の36.6%とほぼ同水準だったが、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益が前年同期比9.0%増の27億円に伸びており、好感されたようだ。
■JFE <5411> 1,480円 (+100円、+7.3%)
JFEホールディングス <5411> [東証P]が3日ぶりに急反発。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比12.4%減の1232億円に減ったと発表。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の1400億円→1550億円(前期は2880億円)に10.7%上方修正し、減益率が51.4%減→46.2%減に縮小する見通しとなったことで好感されたようだ。
■日特建 <1929> 907円 (+52円、+6.1%)
日特建設 <1929> [東証P]が4日ぶりに急反発、10月5日以降約1ヵ月にわたって下値模索の動きを見せていたが、満を持して切り返す展開となった。特殊土木工事を主力とし防災工事などの実績が高い。同社は前週末4日取引終了後、23年3月期上期(22年4-9月)の決算を発表、営業利益は前年同期比50%増の20億6700万円と急増、従来計画は前年実績に対しほぼ横ばいの14億円を予想していたこともあり、これがサプライズとなった。基礎・地盤改良工事が高水準に推移したことに加え、法面工事も前期並みに好調を堅持し収益を押し上げている。今期は年間45円の配当を計画しており、5%近い高配当利回りも魅力となっている。
■KYB <7242> 3,460円 (+175円、+5.3%)
KYB <7242> [東証P]が6日続急伸。自動車部品製造を手掛け、衝撃を緩和する油圧緩衝器で世界屈指の実力を持つ。前週末4日取引終了後に23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の265億円から297億円(前期比1%減)に大幅増額した。これまでは前期実績に対し2ケタ減益見通しにあったが、円安効果を背景にほぼ横ばい水準まで切り上がった。また、同社株はディープバリュー株としての側面も持つ。PER4倍台、PBRが0.5倍台、配当利回りも4%強に達しており、業績改善色が強まったことで水準訂正狙いの買いに弾みがつく格好となった。
■りらいあ <4708> 1,026円 (+51円、+5.2%)
りらいあコミュニケーションズ <4708> [東証P]が4日ぶりに急反発。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比10.5%増の33.9億円に伸びたと発表。通期計画の86億円に対する進捗率は39.5%となり、5年平均の38.7%とほぼ同水準だったが、直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益が前年同期比17.6%増の17.6億円に伸びており、好感されたようだ。
■IIJ <3774> 2,294円 (+104円、+4.8%)
インターネットイニシアティブ <3774> [東証P]が大幅高で6日ぶりに反発。後場に上げ幅を拡大し、上昇率は一時9%を超えた。7日正午に23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。売上高に相当する売上収益は前年同期比11.8%増の1219億6200万円、最終利益は同25.3%増の86億3800万円だった。これまで公表していた9月中間期の計画は、売上収益が同7.3%増の1170億円、最終利益が同1.3%減の68億円だった。ともに実績が計画を上回り、更に最終増益で着地したことを好感した買いが集まった。ネットワークサービスが堅調に推移したほか、システムインテグレーションはネットワーク構築需要の高まりを背景に大きく伸びた。
■シミックHD <2309> 1,717円 (+77円、+4.7%)
シミックホールディングス <2309> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発。治験支援ビジネスの先駆で業界トップクラスの実績を持つが、新型コロナワクチンの接種支援業務の拡大が足もとの収益を押し上げている。前週末4日取引終了後に22年9月期通期業績の大幅上方修正を発表、営業利益は従来予想の86億円から118億4500万円(前の期比2.4倍)に急拡大、過去最高利益の大幅更新となる。これがサプライズとなり、上値を見込んだ投資資金の流入を誘った。PERは3.8倍で株価指標面からも割安感が際立つ。
■サンケン <6707> 5,360円 (+230円、+4.5%)
サンケン電気 <6707> [東証P]が大幅反発、上昇率は一時9%を超えた。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正し、これを好感した買いが先行した。売上高は1900億円から2220億円(前期比26.4%増)、最終利益は67億円から80億円(同2.5倍)にそれぞれ見通しを引き上げた。産業機器市場向けはデータセンター関連の需要が堅調だったほか、業務用空調やファクトリーオートメーション(FA)機器に対するパワーモジュール製品の拡販も順調に推移するとみる。自動車市場向けは受注残が積みあがるなか、生産ミックスの見直しや増産効果などで売上高が伸長する見込み。想定為替レートも円安方向に見直し、これらの要因を業績予想に反映させた。
■ミクシィ <2121> 2,387円 (+98円、+4.3%)
ミクシィ <2121> [東証P]が大幅高で3日ぶりに反発、9月につけた年初来高値を更新した。前週末4日取引終了後、23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。売上高の見通しは1200億円から1330億円(前期比9.0%増)、営業利益の見通しは85億円から155億円(同13.0%減)に上方修正したことなどを好感した買いが集まった。4-9月期にスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク(モンスト)」が好調に推移したことや、足もとのトレンドなどを通期の業績予想に織り込んだ。一方、最終利益の見通しは前期比51.3%減の50億円で据え置いた。一部ゲームタイトルの開発中止を決定したことに伴い、事業撤退損などを特別損失として計上した。
※7日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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