■BeeX <4270> 2,160円 (+400円、+22.7%) ストップ高
BeeX <4270> [東証G]がストップ高。前週末14日の取引終了後に第2四半期累計(3-8月)単独決算を発表。前年同期は四半期決算を開示していないため対前年同期増減率はないものの、売上高26億3300万円、営業利益2億3200万円、純利益1億5700万円となり、通期計画に対する進捗率が営業利益で83%と高いことが好感されたようだ。既存顧客からの追加案件の受注や新規顧客の獲得もあってプロジェクト数が順調に積み上がり、クラウドインテグレーションが拡大基調を維持した。また、新規顧客の獲得もあって取引社数が堅調に推移し、マネージドサービスプロバイダー売り上げ及びクラウドライセンスリセール売り上げのストック収入も順調に積み上がった。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高52億4300万円(前期比20.4%増)、営業利益2億8100万円(同2.7%増)、純利益1億8900万円(同0.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■プレナス <9945> 2,320円 (+400円、+20.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。プレナス <9945> [東証P]がストップ高。前週末14日の取引終了後、MBOの一環として、塩井興産(長崎県佐世保市)が同社に対しTOBを実施すると発表した。TOB価格は2640円としていることから、これにサヤ寄せする格好となった。塩井興産は創業家の資産管理会社で、代表はプレナス社長の塩井辰男氏。買付予定数は2267万4520株(下限973万8914株、上限設定なし)で、買い付け期間は17日から11月29日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定。東京証券取引所は14日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
■北の達人 <2930> 298円 (+50円、+20.2%)
東証プライムの上昇率2位。北の達人コーポレーション <2930> [東証P]が続急騰。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を75億8700万円から90億6400万円へ、営業利益を10億300万円から12億4100万円へ、純利益を6億6300万円から8億3400万円へ上方修正したことが好感された。会計基準の変更に伴い対前期増減率はないものの、今期の重要施策として掲げている「クリエイティブ部門の整備や教育」「ECモールの拡大」の上期における進捗が順調だったことにより、新規獲得件数が想定を上回ったことが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(3-8月)決算は、売上高43億800万円、営業利益5億2200万円、純利益3億5500万円だった。新規獲得件数が想定以上に回復したことで売上高は計画を上回ったものの、一部商品で販促活動の好調により注文が殺到し、発送遅延となったことが響き営業利益は計画を下振れて着地した。
■バリュエンス <9270> 2,975円 (+472円、+18.9%) 一時ストップ高
バリュエンスホールディングス <9270> [東証G]が続急騰。一時ストップ高となり、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後に23年8月期業績予想を発表。売上高を前期比23.8%増の785億円、営業利益を同32.4%増の25億円とし、前期に続き大幅な増収増益となる見通しを示したことが好感されたようだ。配当予想も前期比5円増の30円と増額を見込む。WEBマーケティングへの注力やCRM(顧客関係管理)強化により集客を図っていくほか、新規出店や海外拠点でのEC開設、人材投資などを進めていく。同時に発表した22年8月期決算は売上高が前の期比20.7%増の633億8500万円、営業利益が同61.6%増の18億8800万円だった。
■テラスカイ <3915> 2,213円 (+341円、+18.2%)
東証プライムの上昇率3位。テラスカイ <3915> [東証P]が続急騰し年初来高値を更新。前週末14日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、営業利益を400万円から3億2800万円(前期比50.1%減)へ、最終損益を2億2300万円の赤字から1億5000万円の黒字(同50.8%減)へ上方修正したことが好感された。キットアライブ <5039> [札証A]がIPOにより子会社連結から持ち分法連結に移行したことや子会社各社の業績見通しを精査したことで、売上高は158億5800万円から156億4600万円(同24.4%増)へ下方修正した。一方で、ソリューション事業が好調に推移したことや経費削減効果が貢献し、各利益は計画を上回る見通しという。同時に発表した第2四半期累計(3-8月)決算は、売上高73億300万円(前年同期比25.3%増)、営業利益3億6700万円(同31.5%増)、純利益1億3700万円(同5.2%増)だった。セールスフォースを中心としたクラウドサービス の導入開発案件が増加したことが牽引役となり、ソリューション事業が好調だった。
■No.1 <3562> 1,002円 (+150円、+17.6%) ストップ高
No.1 <3562> [東証S]がストップ高、全般地合い悪のなかで物色人気が集中した。同社は中小企業を主要顧客にOA機器やサーバーなどの販売・保守を行うほか、自社企画で利益率の高い情報セキュリティー商品を展開する。サイバー攻撃への対応ニーズが高まるなか、セキュリティー関連商品が好調で業績を押し上げている。前週末14日取引終了後に発表した23年2月期上期(22年3-8月)の決算は営業利益が前年同期比63%増の6億100万円と急拡大しており、これを材料視する投資資金を呼び込む格好となった。対通期進捗率も61%に達し、今期業績予想の上振れ期待も浮上している。
■セラク <6199> 1,251円 (+186円、+17.5%)
東証プライムの上昇率4位。セラク <6199> [東証P]が続急騰。同社は14日取引終了後、23年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比60.2%増の14億2000万円としていることが好感されたようだ。売上高は同15.9%増の207億円を見込む。営業体制の拡充によってエンジニア稼働数の拡大と新規顧客開拓に注力するほか、一次請け案件の獲得とパートナー強化を推進し、Sler(システムインテグレーションを行う事業者)として長期拡大できる事業構造を獲得するなどとしている。
■エデュラボ <4427> 696円 (+100円、+16.8%) ストップ高
EduLab <4427> [東証G]がストップ高。17日午後0時15分ごろ、文部科学省が実施する「令和5年度全国学力・学習状況調査を実施するための委託事業(小学校事業)」を再委託機関として受託したと発表しており、好材料視された。今回の事業受託は、「令和5年度全国学力・学習状況調査」における小学6年生を対象とした小学校事業の募集について、増進会ホールディングス(静岡県三島市)子会社のZ会の再委託機関として受託する。EduLabは今年7月に増進会ホールディングスと資本・業務提携契約を締結し、連携強化に向けた取り組みを進めていたが、同事業の受託はその第1弾となる。なお、同件による業績への影響は、23年9月期に売上高として7億円程度を計上する見込みとしている。
■明治海 <9115> 743円 (+100円、+15.6%) ストップ高
明治海運 <9115> [東証S]がストップ高。株価は8月初旬に1150円の戻り高値形成後、一貫して下値を探る動きにあったが売りが一巡し、前週末は5日ぶりに反発に転じていた。17日は一気に買いの勢いが増した。同社は海運株の一角だが、北海道から沖縄までホテルやレストランなどを幅広く展開しており、外国人観光客の入国規制の大幅緩和に伴い、足もとで収益面の追い風が強まっている。また、急速なドル高・円安進行はインバウンド消費を助長するほか、 海運セクターにとっても運賃がドル建て決済のためポジティブ材料として意識されたようだ。
■CAICAD <2315> 119円 (+14円、+13.3%)
CAICA DIGITAL <2315> [東証S]が続急騰。17日正午ごろ、子会社カイカフィナンシャルホールディングスが、 ブロックチェーンゲーム専門の NFTマーケットプレイス事業「Zaif INO」を11月にスタートすると発表しており、好材料視された。これに先立ち、22年11月の予定で、ブロックチェーンゲーム開発企業であるメタバース社が開発したWeb3ゲームアプリ「CHAIN COLOSSEUM PHOENIX」のゲームキャラクターNFTを販売する。
■RPA <6572> 339円 (+39円、+13.0%)
東証プライムの上昇率5位。RPAホールディングス <6572> [東証P]が続急騰。13日、子会社のRPAテクノロジーズが10月26~28日に幕張メッセで開催される国内最大規模のIT展示会「第6回AI・業務自動化展 秋」に出展すると発表しており、これが引き続き好感された。また、RPAは前週末14日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)決算が、売上高28億9900万円(前年同期比0.3%増)、営業利益4300万円(同84.5%減)、最終損益9300万円の赤字(前年同期7億5200万円の赤字)となり、従来予想の営業利益(2500万円)から上振れて着地した。各事業において、先行投資として計画していたマーケティング、人材採用などの予算が一部未消化となったことが寄与した。なお、23年2月期通期業績予想は、売上高62億円(前期比5.0%増)、営業利益4億1000万円(同15.6%増)、最終損益1億円の黒字(前期12億1000万円の赤字)の従来見通しを据え置いた。
■石光商事 <2750> 789円 (+89円、+12.7%)
石光商事 <2750> [東証S]が続急騰、年初来高値を更新した。同社は14日取引終了後、9月度の月次売上高(速報値)が前年同月比37.8%増の50億3500万円になったと発表。期初からの累計は前年同期比29.4%増の284億900万円となり、これが好感されたようだ。同社は第2四半期累計(4-9月)の連結売上高予想254億9900万円を上回る見込みとなったことから、現在利益とともに精査中。今月末をメドに精査ができ次第、23年3月期通期分とあわせ、業績予想の修正を行う予定だとしている。
■ワシントンH <4691> 970円 (+97円、+11.1%)
ワシントンホテル <4691> [東証S]が続急騰、年初来高園を更新した。首都圏を中心にビジネスホテル「R&B」を展開、関東以西を中心に「ワシントンホテルプラザ」の運営も行っており、訪日外国人観光客増勢のなかインバウンド特需が期待される状況にある。株式需給面では信用買い残が23万株程度と軽く、これも上値の軽さにつながったようだ。
■アスタリスク <6522> 1,326円 (+126円、+10.5%)
アスタリスク <6522> [東証G]が続急騰。14日の取引終了後、スマートロック「SESAME(セサミ)」シリーズを展開するCANDY HOUSE JAPAN(東京都中央区)と資本・業務提携したと発表しており、これが好材料視された。今回の提携は、顔認証クラウドサービス「AsReader One」を活用した製品を開発し、企業や一般家庭に向けての販売を拡販させるのが狙い。資本面ではアスタリスクがCANDY HOUSE JAPAN株式の2.5%程度を取得するとしている。また、同時に発表した23年8月期連結業績予想で、売上高29億600万円(前期比20.7%増)、営業利益4億4300万円(同10.9%増)と増収増益を見込むことも好材料視されている。自動販売機、物流、小売、医療の各業界向けを軸とした販売活動を行う方針。また、下期からは新製品効果による業績押し上げも見込まれている。なお、22年8月期決算は、売上高24億700万円(前の期比34.3%増)、営業利益4億円(同76.6%増)だった。
■CSS <2304> 437円 (+39円、+9.8%)
CSSホールディングス <2304> [東証S]が9日続急伸、全体相場とは波動が異なる強力な上昇トレンドを形成した。同社はホテルやレストランの食器洗浄及び衛生管理業務などを手掛ける。政府の水際対策大幅緩和に伴い、訪日外国人観光客が足もと急増傾向にあり、ホテル関連株などが軒並み上値を追っている。同社はその延長線上に位置する銘柄で、戻り売り圧力の乏しさが着目され意外高を演じている。東証スタンダード市場の上場維持を念頭に24年9月期に売上高143億円(21年9月期実績94億1200万円)、最終利益2億円(同4億2000万円の赤字)を数値目標に掲げた経営戦略を推進、これも買い人気を増幅させた。
■エディア <3935> 427円 (+36円、+9.2%)
エディア <3935> [東証G]が4日続急伸。前週末14日の取引終了後、コンテンツの企画及び制作やNFTを用いたクリエイター支援事を手掛けるエヌエフティアーツ(東京都港区)と資本・業務提携契約を締結すると発表しており、これが好感された。エヌエフティアーツが実施する第三者割当増資を引き受けるという。今回の資本・業務提携は、NFTサービスの強化を目的としており、提携によりエディアグループが数多く保有するIPコンテンツのNFT化やIPコンテンツのファンコミュニティー提供を加速させることで、保有IPコンテンツの有効活用を図るとともに新規IPコンテンツの創出を迅速に行うとしている。なお、23年2月期業績への影響は現在精査中としている。また、同時に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算が売上高13億300万円(前年同期比8.2%増)、営業利益7900万円(同38.2%増)と大幅増益となったことも好材料視された。IP事業におけるライセンスアウトやグッズ販売などの利益率の高い売り上げが大きく伸長したことに加えて、子会社本社移転によるグループフロア統合により、本社固定費用が大幅削減されたことが寄与した。23年2月期通期業績予想は、売上高28億円(前期比12.3%増)、営業利益1億5000万円(同21.7%増)の従来見通しを据え置いている。
■タカチホ <8225> 1,930円 (+140円、+7.8%)
タカチホ <8225> [東証S]が続急伸、一時11%高の1987円まで上値を伸ばし約1ヵ月半ぶりに2000円台乗せをうかがう展開となった。長野を本拠に土産品の卸売で国内最大手に位置する。卸事業だけではなく菓子製造のほか、商品開発なども多角的に行っており展開力に富む。 インバウンド消費は土産関連の売り上げにも反映され、これは足もとの円安進行で更に購買意欲を活発化させることが予想される状況にある。そうしたなか、同社の業績も最悪期を脱し、23年3月期は営業黒字転換が見込まれ、売り物薄のなか上値追いが加速した。
■ヤマエGHD <7130> 1,672円 (+116円、+7.5%)
東証プライムの上昇率7位。ヤマエグループホールディングス <7130> [東証P]が続急伸。前週末14日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が2600億円から2700億円(前年同期比11.8%増)へ、営業利益が29億円から40億円(同2.2倍)へ、純利益が25億円から29億円(同3.0倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、これを好感した買いが入った。今期買収した連結子会社の業績の寄与に加えて、業務用食材・酒類販売が順調に回復した。また、グループ全体で業務見直しや効率化に取り組み経営基盤の強化を図ったことも奏功した。なお、23年3月期通期業績予想は、売上高5500億円(前期比9.2%増)、営業利益82億円(同19.2%増)、純利益62億円(同7.8%減)の従来見通しを据え置いている。
■串カツ田中 <3547> 1,801円 (+105円、+6.2%)
串カツ田中ホールディングス <3547> [東証S]が続急伸。前週末14日の取引終了後、22年11月期第3四半期累計(12-8月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.5倍の78億7900万円、経常損益は13億7500万円の黒字(前年同期は6億2400万円の赤字)、最終損益は8億6500万円の黒字(同4億4300万円の赤字)だった。経常損益と最終損益の黒字額は通期の計画を上回っており、業績の上振れを期待した買いが集まった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が和らいだことに加え、雇用調整助成金や感染拡大防止協力金などを助成金収入として計上したことも経常利益を押し上げた。
■クックビズ <6558> 1,380円 (+73円、+5.6%)
クックビズ <6558> [東証G]が3日ぶりに急反発、年初来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、22年11月期の単独業績予想について、売上高を14億5000万円から14億8000万円(前期比42.9%増)へ、営業利益9000万円から1億6000万円(前期3億3800万円の赤字)へ、最終利益を7500万円から1億6700万円(同4億2200万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。第3四半期に採用総合パッケージの追加受注があったことに加えて、想定していた費用のうち人件費や業務委託費などについてコスト削減に継続して取り組んだことなどが寄与する。同時に発表した第3四半期累計(21年12月-22年8月)決算は、売上高11億2700万円(前年同期比56.1%増)、営業利益1億5700万円(前年同期2億9100万円の赤字)、最終利益1億6200万円(同3億7000万円の赤字)だった。行動制限の緩和に伴い飲食物調理や接客・給仕の有効求人倍率がコロナ禍突入直前までと同等まで回復し、企業の採用ニーズが増え、商談機会を創出できたことが寄与した。
※17日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
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