当年度の売上高については、防災や防犯関連のクラウドサービスの新規案件の獲得が順調に進み、初期構築に係る売上が増加したことやストック型のサービス利用料の収入が積み上がり、2ケタの増収となった。コスト面では、営業やユーザーサポート体制の強化を目的とした人員の採用等により販売費及び一般管理費は増加したが、ライセンスやストック型ビジネスの売上の割合が増加したことから、売上高の伸びに対して売上原価の発生が抑えられ、売上高総利益率が3.5ポイント向上し、各利益も2ケタの増益となった。
品目別について、ライセンス販売の売上高は前期比47.6%増の1.03億円となった。継続して既存顧客から防災関連等のシステム向けの受注があったことに加えて、大型案件の受注があった。
受託開発の売上高は前期比8.6%増の5.00億円となった。地理情報システムの受託開発の売上は減少したが、地方自治体の防災や防犯関連のクラウドサービスの案件獲得が進み、初期構築や導入支援に係る受注が増加した。
クラウド利用料の売上高は前期比21.4%増の4.12億円となった。新規案件の獲得により、「NET119緊急通報システム」や「DMaCS(災害情報共有サービス)」、地方自治体が住民向けに防災・防犯情報を提供するスマートフォンアプリ等の契約数が積み上がった。
商品売上の売上高は前期比52.2%増の0.34億円となった。受託開発に伴うデジタル地図等の納品を行った。
2021年5月期通期の業績予想については、売上高が前期比4.8%増の11.00億円、営業利益が同13.8%増の3.30億円、経常利益が同13.3%増の3.33億円、当期純利益が同13.0%増の2.26億円を見込んでいる。
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