【買い】エス・エム・エス (2175):創業2期目から増収増益を続ける介護・医療関連のサービス企業
看護師向け人材紹介、介護事業者向け経営支援で業界トップシェアを誇ります。
主力のキャリア分野では、高いシェアをベースに安定的な成長が見込まれます。
医師や薬剤師の人材紹介サービスを展開するエムスリーキャリア(エムスリー(2413)51%出資、同社49%出資)については、持分利益としての業績貢献のみならず、中長期的にはエムスリーとの事業連携の可能性も考えられるでしょう。
また、深刻化する高齢化社会を背景に通所リハビリテ―ション向け経営支援サービスなど介護分野も順調に成長しています。
~アジア戦略加速、通期寄与する17/3期~
2017年3期は、16/3期に買収したMIMSが通期寄与してきます。(約300億円:出資比率は同社が60%、三井物産が40%)
MIMS買収に関わる有利子負債計上と資産増によって自己資本比率が縮小しましたが、MIMSの子会社化は同社のアジア戦略において重要だと思います。
アジア・オセアニア地域12ヵ国・香港で、医療事業者向けに医薬データベースを提供するMIMS は、オーストラリア・ニュージーランドの病院・クリニック・薬局において50%以上のシェアを有し、登録している医療従事者は170万人(うち医師が40万人)に上ります。また、シンガポール・香港では80%の医師が登録していると言います。さらに域内の製薬企業のほぼ100%が自社の医薬品情報をMIMSのデータベースに掲載しています。
同社はこの基盤を活かし、製薬会社向けのマーケティング支援や医療機関の経営支援事業、人材関連事業を展開していく計画です。