2つ目は、育成機能の強化です。請負・受託事業の中で、当社のエンジニアを中長期的に育成し、その後戦略的に派遣市場へ展開することが可能になります。つまり、育成機関としての役割を担わせるためにも、請負・受託事業の拡大を進めているのです。以上の2つの理由から、当社は請負・受託事業の拡大を戦略的に推進している状況です。
●DAIBOUCHOU
そうしますと、利益率の向上に加えて、派遣では従業員数やマンパワーに制限がありますが、請負・受託であれば外注先の力も活用でき、案件対応力を高めて売上拡大にもつなげられる、そういう理解でよろしいでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい、その通りです。そのような可能性が大いにあるのが請負・受託事業だと認識しています。当社では、多種多様な人財を活用する目的で請負・受託事業の拡大を進めています。
●DAIBOUCHOU
案件に主体的に取り組むことにより、人財育成にも役に立つということですね。請負・受託の拡大は貴社にとって非常に有益であり、今後の成長にも大きく貢献するということですね。
■アルトナー 関口様
はい。有益であると同時に、事業拡大の期待が大いに持てる領域だと考えております。
●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。
では次にお伺いします。エンジニアの育成についてです。技術領域の幅や研修時間、資格保有者の数など、競合他社との差別化ポイントを教えていただけますでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい。まず当社の特徴としてご紹介したいのは、エンジニアを育成する際の技術領域の設定です。当社では、ソフトウェア、電気・電子、機械のそれぞれの領域に3つずつ、合計9つのセグメント職種を設けています。こうしたセグメント戦略に基づき、エンジニアをそれぞれの職種に配属し、きめ細かく育成していく点が特徴です。
また、教育・研修フローにおいても特徴があります。入社から配属までの基礎的な研修に加え、配属後も先ほど申し上げた9つのセグメントごとにキャリアサポート講座をきめ細かく設置しています。これにより、エンジニアのキャリアアップやスキルアップを継続的に支援する体制を整えています。以上が、当社における人財育成と研修体制の特徴となります。
●DAIBOUCHOU
なるほど。ソフトウェアの領域については、Sierと同じような事業という位置付けと考えてよろしいでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい、同様の事業体といえます。当社は技術者派遣によるサポートに加え、請負案件を受託し、プロジェクトを推進するという2つの形態で事業を展開しています。
●DAIBOUCHOU
やはりエンベデッド分野や、最近ではハードとソフトを組み合わせたプロジェクトも増えている印象ですが、そのような領域にも対応されているのでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい。当社では、エンベデッド・モデルベース(いわゆる組み込みソフト)エンジニアの領域として技術サービスを展開しております。
●DAIBOUCHOU
なるほど。そうしますと、お客様は自動車メーカーが多いという理解でよろしいでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい。現在は自動車関連メーカーの比率が圧倒的に高い状況です。
●DAIBOUCHOU
わかりました。自動車分野では、CASEやSDVといった新しい潮流、例えば自動運転や自動ブレーキシステムなどの案件が多いという理解でよろしいでしょうか。
■アルトナー 関口様
はい。その通りです。まさにご指摘のCASEに関連する領域、すなわちコネクテッド、自動運転、電気自動車などのプロジェクトが非常に多くを占めています。
●DAIBOUCHOU
わかりました。ありがとうございます。
株式会社アルトナー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)に続く
<KM>
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