営業外収益(為替差益)の計上として、第3四半期連結会計期間において、為替差益0.94億円を計上する。これにより、第3四半期連結累計期間における為替差益計上額は9.22億円となる。これは、主に海外子会社へのグループ内貸付金に対する評価替えおよび海外子会社間の取引等によるもの。
特別損失(事業構造改革費用)の計上としては、第4四半期連結会計期間において、事業構造改革費用2.00億円を特別損失に計上する見込み。これは、同社グループの北米EMS事業において基板実装ビジネスの成長を図るなか、ポートフォリオの見直しや事業の精選、固定費の削減等、抜本的事業構造改革を実施し基盤強化を行うもので、これに伴う事業構造改革費用を計上するもの。
2023年3月期連結業績予想 (2022年4月-2023年3月)は、売上高が前回予想比1.3%増の790.00億円、営業利益が同50.0%増の12.00億円、経常利益が同69.2%増の11.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が20.0%増の3.00億円、1株当たり当期純利益が19円30銭に修正した。
修正の理由としては、各事業とも売上確保に向けた取り組みと、抜本的基盤強化策の実行を着実に進めてきたことに加え、第3四半期連結会計期間からの顧客の挽回生産の動きもあり、営業利益は前回予想を大幅に上回る見込み。経常利益も、足もとでは円高傾向となっているものの、想定を超える円安基調が継続したことに加え、営業利益の増加もあり、前回予想を上回る見込みであり、当期純利益についても、営業利益、経常利益の増加により、前回発表予想を上回る見込み。これらにより、2023年3月期通期業績は、前期実績に対しても大幅改善となる見込み。特に業績の牽引役であるHS事業においては、原価率の改善や適正販管費の管理強化など、基盤強化策が実効を上げていることに加え、nmsの特長を活かした、シニアエキスパート人材の採用拡大や外国人材の受け入れ増加など、多様な人材の雇用機会を継続的に創出する諸施策の取り組み成果も奏功し、新たな成長のフェーズに入っている。EMS事業、PS事業においても、厳しい事業環境が続く中、新分野・新市場の開拓や部材調達ソースの拡大など、次期を見た施策を着実に実行しており、業績は堅調が続く見通しとなった。
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