<動意株・16日>(大引け)=住友電工、フージャースHD、太平電業など
フージャースホールディングス<3284.T>=ストップ高。同社が前週末13日の取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想で、売上高500億円(前期比39.1%増)、営業利益54億円(同69.6%増)、純利益33億円(同79.8%増)と業績急回復を見込み、年間配当を前期比10円増の24円を予定していることを好感した買いが入っている。 地方中核都市をターゲットとしたエリア拡大や、ファミリー1次取得者以外の顧客をターゲットとした商品の拡大、さらに不動産賃貸・管理事業などのストックビジネスの拡大で業績拡大を図るという。
太平電業<1968.T>=ストップ高。同社は発電所を主力とするプラント工事会社で、火力発電所の補修工事需要などが旺盛で業績は15年3月期を境に順調に回復トレンドにある。13日取引終了後に発表した17年3月期の連結売上高は835億円(前期比1.5%増)、営業利益は54億円(同5.3%増)、最終利益は40億円(同19.0%増)を見込んでおり、PER10倍前後という割安さも評価材料。また、同日に発行済み株式数の3.34%に相当する130万株、10億円を上限に自社株取得枠の設定を発表(取得期間は5月16日~8月31日)しており、これが買い人気に火をつけた。
レンゴー<3941.T>=年初来高値。同社は国内外でのM&Aに積極的に取り組み、業容拡大に向け貪欲な姿勢をみせている。そのなか前週13日に、重量物段ボールの世界的なブランドを持つトライウォール社の全株式を取得(取得価格は248億円)して子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。今回、レンゴーが傘下に収めるトライウォールはアジア、欧州の各国で事業を展開するトライウォールグループの持ち株会社で、レンゴーの今後の世界展開に期待がかかる状況にある。
RVH<6786.T>=ストップ高。前週末13日の取引終了後に発表した17年3月期連結業績予想が、売上高400億円(前期比2.2倍)、営業利益40億円(同41.7%増)、純利益40億円(同40.1%増)と大幅増収増益を見込むことが好感されている。今年1月に完全子会社化したミュゼプラチナムの業績が通年寄与することが寄与する見通しで、コスト構造改革などの実行を前提として保守的に見込んでいるという。
フェニックスバイオ<6190.T>=ストップ高。13日、東洋合成工業が販売開始する新鮮ヒト肝細胞培養プレートに対し、フェニックスバイオがヒト肝細胞を供給することを発表、この提携を評価するかたちで投機資金を呼び込んでいる。4月21日に上場来高値3600円をつけているが、この更新も視野に入れている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)
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