若築建、今期経常を16％上方修正、配当も20円増額

　若築建設 <1888> [東証Ｐ] が11月10日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.7％減の34.7億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の47.5億円→55億円(前期は65.4億円)に15.8％上方修正し、減益率が27.4％減→16.0％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比28.2％減の20.2億円に減る計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の80円→100円(前期は100円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比21.1％減の17.8億円に減り、売上営業利益率は前年同期の10.2％→7.6％に低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　１　(個別業績予想）売上高につきましては、主に複数案件での工事受注時期の遅れにより完成工事高の減少が想定されることから前回予想数値より30億円減少する見込みであります。経常利益につきましては、手持ち工事の採算性が改善し、完成工事総利益率が当初業績予想を上回る見通しであること及び円安の進行に伴う為替差益の計上など営業外収益が改善したことにより、現時点では前回予想数値より７億円増加の52億円となる見込みであります。当期純利益につきましても、主に上記の要因により前回予想数値より５億円増加の35億円となる見込みであります。２　(連結業績予想）主に個別業績の影響によるものであります。

　2024年３月期の期末配当予想につきましては１株当たり普通配当80円としておりましたが、この度行いました通期業績予想の上方修正及び今後の事業環境等を総合的に勘案しまして、１株当たり20円増配し普通配当100円に修正させていただきます。なお、本件は2024年５月開催予定の取締役会の決議をもって正式に決定する予定であります。（注）上記の予想につきましては、現時点で入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績等は今後様々な要因により、予想と異なる結果となる可能性があります。