<動意株・25日>(大引け)=森組、セーラー万年筆、ドーンなど
セーラー万年筆<7992.T>=急動意。午前11時ごろ、資本・業務提携先であるプラス(東京都港区)のOEM製品を製造し、中国市場への販売を開始すると発表しており、これが好感されている。今回販売するのは売価1000円から5000円の万年筆3アイテムと液体ボールペン、レフィールなどで、9月に販売を開始し、20年度に合計1億円の売り上げを見込んでいる。なお同製品は、セーラーの普及価格帯筆記具について、中国市場進出の足掛かりとなる戦略商品と位置付けているとしている。
ドーン<2303.T>=フシ突破。上値のフシとなっていた1200円ラインを上抜け、中段もみ合いを上に放れる動きをみせている。GIS(地理情報システム)構築ソフトをベースとしたソフトの受託開発を手掛け、足もとの業績は好調に推移している。クラウドサービスに傾注しており、消防署向けクラウド型緊急通報システム「NET119」や、映像通報システム「Live119」、「Live110」などでニーズを捉えている。20年5月期は営業利益段階で2億2000万円予想と前期比2ケタ伸長を見込んでいる。時価総額50億円未満と小型で信用買い残も乏しく、上値の軽さが意識されている。
PALTEK<7587.T>=急伸。この日正午ごろ、人工知能(AI)を搭載した外観検査サービスの提供を開始したと発表、これを受け物色の矛先が向かった。同サービスは、スパースモデリング(疎性モデリング)を利用したエッジAIなどを提供するハカルス(京都市中京区)が開発したもので、既存の外観検査装置(AVI)や自動光学検査装置(AOI)を補完するAIベースの外観検査サービス。既存のAVIやAOIでは高い検査性能を実現する一方、誤検知や過検出が多いという課題を抱え、2次検査として人手を介した検査が行われているが、同サービスを利用することで、2次検査の省人化・無人化の実現が可能になるとしている。
ピーエス三菱<1871.T>=地合い悪のなか異彩放つ。大幅高で年初来高値更新した。10月1日からの消費税引き上げで国内景気への悪影響が懸念されている。そうしたなか、安倍政権ではその緩衝材として補正予算編成を行う可能性がある。電線地中化を含め国土強靱化のテーマに乗る建設セクターの一角に継続的に物色の矛先が向いている。プレストレストコンクリート工事に強い同社は、その有力対象として投資資金が流入している。
サン電子<6736.T>=大幅続伸。24日の取引終了後、イスラエルのササ・ソフトウェア社と業務提携し、ササ社の情報セキュリティーシステムを国内展開すると発表しており、これをハヤす格好で買いが入っている。ササ社の「Gate scanner」は、CDRと呼ばれる、組織の中に入ってくるすべての情報(Contents)をいったん細かく分解し(Disarm)、再び違った形で再構築(Reconstruction)する技術が基本となった情報セキュリティーシステム。近年、欧米を中心に導入が進む一方、日本ではまだあまり周知されていない技術であることから、サン電子では世界標準となりつつあるCDRを国内に広めるのが狙いとしている。
※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。
出所:minkabuPRESS
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