田辺工業、今期経常を一転25％減益に下方修正

　田辺工業 <1828> [東証Ｓ] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比22.0％減の17.3億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の30億円→21億円(前期は27.8億円)に30.0％下方修正し、一転して24.6％減益見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の14.3億円→5.3億円(前年同期は13.2億円)に62.8％減額し、一転して59.7％減益計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比78.1％減の1.6億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の7.0％→1.1％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 設備工事事業における複数件の工事において、市場環境の変化による資材費、労務費などの上昇を吸収できず低収益化したこと、また、大型工事案件の一部に工事損失及び工事損失引当金を計上したことなどから営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の各利益は前回発表予想を下回る見込みとなりましたので、上記の通り前回発表予想を修正いたします。なお、今般は業績予想を下方修正することとなりましたが、配当については「安定した配当を維持する」ことを当社の基本方針としており、2024年3月期の期末配当予想につきましては、前回発表予想から修正はありません。当社は2023年８月８日開催の取締役会において、自己株式の取得について決議いたしました。連結業績予想の「１株当たり当期純利益」については、当該自己株式の取得の影響を考慮しております。※上記の予想は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。