<話題の焦点>=プロ野球16球団構想、成長戦略で球場建設関連が浮上も
別表は最近建設された主なプロ野球球団が使用する球場の建設費用だ。建設を受注した企業はもちろんのこと、それに伴うインフラ整備、飲食業などにも波及効果は大きい。ただし、4球団プラスとなったとしても、既存の球場を増改修して対応したり、必要最小限の規模にすることも考えられ、あくまで別表は参考といえる。
球場建設で断トツな実績を誇るのが東京ドームをはじめ多くの球場を手掛けた竹中工務店だが、残念ながら未上場。プロ球場建設では、共同企業体による建設が主流だが、そのなかでは札幌ドームなどを手掛けた大成建設<1801.T>、大阪ドーム、福岡ドームの前田建設工業<1824.T>、そのほか五洋建設<1893.T>、清水建設<1803.T>なども経験豊富だ。
ここで注目したいのが、今回の提言が地方球場であること。ちなみに広島市民球場は五洋建と未上場の増岡組、鴻治組共同企業体によるもので、同地と縁の深い企業が受注している。この観点から見ると、北信越で新潟地盤の福田組<1899.T>、長野地盤の北野建設<1866.T>にも、“その時”が仮に来れば妙味がありそうだ。
◆主なプロ野球スタジアム建設費用
球場名 開場年 費用
東京ドーム 1988年 ※建設費約350億円
千葉マリンスタジアム 1990年 約123億円
福岡ドーム 1993年 ※総事業費760億円
大阪ドーム 1997年 ※工事費498億円、総事業費696億円
ナゴヤドーム 1997年 建設工事費460億円、総投資額550億円
札幌ドーム 2001年 ※総工費422億円
広島市民球場 2009年 建設費約90億円
※印の金額はホームページから抜粋。他はスタジアム運営会社、地方自治体からの聞き取りによる。
費用については算出方法がさまざまなため運営社側発表に順じた
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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