【売り】WTI原油上場投信＜1690＞玉川博一

石油製品在庫は大幅積み増し、イラン制裁解除近し

昨晩のNYのWTI原油先物相場は、中心限月２月物が、前日比+0.72ドル高の１バレル＝31.20ドルと買われました。
12年ぶりの安値圏あることや、ポジション調整の買い戻し、売られ過ぎ感から買われました。
今週EIAから発表された最新週の石油統計によると受け渡し場所のクッシング原油在庫は６４００万７０００バレルと、過去最高水準を３週連続で更新。また石油製品在庫が大幅に積み上がりました。ガソリン在庫と留出油在庫が合わせて、前週から1457万バレルの急増となっています。
そしてケリー国務長官によるとイランの制裁解除が数日中に行われるとのことで、世界的な供給過剰の中、イラン輸出再開でますますじゃぶじゃぶとなりそうです。30ドル割れでいったん買い戻しが入りましたが、供給過剰は解消されそうにもなく、30ドルも通過点だと思われます。よって原油関連商品は戻り売り方針で。