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カザフのカスピ海北部原油パイプラインに国際帝石などが参加協議
カザフスタンの国営石油会社カズムナイガスがカスピ海北部の油田と欧州市場を結ぶ原油輸送インフラ整備への参加に向け、国際石油開発帝石や丸紅などと交渉に入ったことが明らかになった。12日の日本経済新聞が同社の書面インタビューに対し、カズムナイガスのカブイルジン社長が明らかにしたと伝えている。
カシャガン油田を中心とする北カスピ海沖合鉱区の大規模油田は、12年12月の商業生産開始を予定。具体的には輸出拡大に向け、総事業費40億ドル(約3700億円)の「カザフスタン・カスピ輸送システム(KCTS)」と呼ばれるインフラを整備していくという。カブイルジン社長によるとパイプライン施設計画実施の枠組みで交渉するようだ。
国際帝石は、「KCTS計画に対しカザフスタン側と協議しているのは確かだが、具体的なことはまだ決まっていない。現在は貨車やほかのパイプライン経由の輸出だが、カシャガン油田の生産開始で将来的にはさらに原油輸出が拡大することに対応するもの」(広報・IRユニット)と話す。一方、カザフスタンとしては国家戦略上、ロシアを通過せずに原油を輸出できるパイプライン建設が大きな課題となっており、日本側としては開発に参加することは権益確保の側面がある。
国際帝石は1998年9月にカザフスタン北カスピ海沖合鉱区の権益を取得し、参加権益比率は約7.56%。同鉱区のカシャガン油田は世界有数の巨大油田で、計画では全体開発完了時に日量150万バレルの生産を目標としてる。カシャガン油田のほかにも、カラムカス、南西カシャガン、アクトテ、カイランで原油埋蔵が有力視されているため、国際帝石は一段の生産拡大を検討してる。
12日の終値は、国際帝石が1000円安の64万7000円、丸紅は18円高の546円。
[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社
石油関連株がしっかり、増産投資の積極化報道を好感
石油関連株がしっかり。国際石油開発帝石が午前10時時点で前日比1万3000円高の71万8000円、出光興産は午前10時2分時点で70円高の7650円、JXホールディングスは午前10時4分時点で8円高の555円を付けている。14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)において、原油先物5月期近物が6日ぶりに反発し前日比1.79ドル高の85.84ドルで取引を終えた点が材料視されている。
15日付日本経済新聞が三井石油開発や国際帝石など日本の石油開発大手が油田、ガス田の開発投資を急拡大すると報道し、関連株でFPSO(浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)などの世界的大手、三井海洋開発が寄り付き直後に9円高の1810円を付ける場面もあった。ただ、買いは続かず、午前10時6分時点で5円安の1796円を付けている。
[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社
石油関連株が買い先行、NY原油先物の1年半ぶり高値を材料視
1日のNY原油先物相場で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)5月限が4日続伸し、前日比1.11ドル高の1バレル=84.87ドルで取引を終了。中心限月終値としては08年10月以来の高値となった。世界の製造業で景況感改善が進み、需給が引き締まるとの見方が台頭。原油価格の上昇を見越したリスクマネーが商品相場に流入した。
原油高を材料視し、国際石油開発帝石、石油資源開発、昭和シェル石油、コスモ石油、AOCホールディングス、出光興産、JXホールディングス、伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事、三菱商事、WTI原油価格連動型上場投信 などの石油関連株が買い先行となっている。午前9時20分時点で、石油・石炭製品は東証業種別株価指数値上がり率トップ。
[ 株式新聞速報ニュース/KABDAS-EXPRESS ]
提供:モーニングスター社