「流行語大賞」のジンクスを警戒?
┗ラオックス(8202)
今年の新語・流行語大賞が発表され、年間大賞の一つに「爆買い」の代表として、ラオックスの羅怡文社長が受賞しました。
訪日中国人観光客によるインバウンド需要を取り込み、ラオックスの業績が急回復しています。
11月12日に発表された15年12月期業績は、営業利益が7.7倍の74億円、最終利益が13.8倍の71億円と躍進。会社では今期の営業利益予想を、前期比5倍の90億円で予想を変えていませんが、繁忙期の12月を含むため、さらに上振れする余地がありそうです。
これだけの好決算を発表しながら、株価は売りでの反応となっています。通期業績の上方修正が無かったことで、物足りないとの見方になっているようです。
先週も売りが止まらず、株価は4日に一時262円まで下落し、7月下旬に付けた高値からは5か月余りで半値まで値下がりしています。
今年の顔として「流行語大賞」を受賞しましたが、芸人などが大賞に選ばれると、翌年消えるというジンクスがあるため、このジンクスが警戒されているのかもしれません。
ただ、同社は業績改善に伴い「復配への期待」が持てるほか、今後「東証1部昇格の可能性」もあるため、押し目を狙った買いで下げ渋る動きが期待できるのではないでしょうか。
小野山 功