ECB後にユーロ買いが強まれば・・・・
東京時間に入ると、日経平均株価が米国株に連れ安となった為、午前中は、ドル円も上値の重い展開を続けました。しかし、午後に入ると、日経平均株価が前日比プラス圏に浮上。これがドル円を底堅い展開に導きました。更に、欧州勢参入後には、ユーロドルも反落基調を強め、これがドルを押し上げる働きにつながった為、ドル円も123円台半ばまで上昇幅を拡大する展開に移行しています。
今夜は、ECB理事会、ドラギ総裁記者会見、イェレン議長議会証言と、イベントの多い夜となります。ドラギECB総裁は、10月の前回理事会に於いて、追加緩和を予告しており、今夜は、利下げやQE拡大等の追加緩和策を発表するものと思われます。その場合、一時的にユーロ売りが強まる可能性はありますが、売り一巡後は、投機筋のポジションがユーロ・ショートに偏っている為、ユーロのショートカバー中心の流れになるものと思われます。
ユーロドルが反発に転ずると、ドル売りの流れが強まる事となりますから、ドル円も連れ安となるものと思われます。一応、ドラギ総裁の記者会見が終わると、イェレン議長の議会証言が始まりますが、イェレン議長は昨日同様の発言に留まるものと思われます。唯、ISM非製造業景況指数等も発表されますので、これがドル買いの流れを強める可能性もあり、ドル円に関しては、122円台での押し目買いが狙い目かもしれません。