【売り】菊池製作所:赤字拡大。PER149倍は既に過熱気味か。ロボット関連期待が高いが、データ的には…

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最新投稿日時:2015/11/26 08:44 - 「【売り】菊池製作所:赤字拡大。PER149倍は既に過熱気味か。ロボット関連期待が高いが、データ的には…」(中原良太)

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【売り】菊池製作所:赤字拡大。PER149倍は既に過熱気味か。ロボット関連期待が高いが、データ的には…

著者:中原良太
投稿:2015/11/26 08:44

【菊池製作所の注目ポイントは全てで3つ!】

ポイント1:HAL承認を受けロボット関連が軒並み高に
ポイント2:赤字拡大。PER149倍は過熱感ありか?
ポイント3:ここ5日間で株価は28.41%も上昇。データ的にも売りに優勢

以上の3点の理由から、私は同社株の値下がりを不安視しています。

同社の事業内容や、各注目ポイントについては、以下でご説明します。では早速、以下をご覧ください。

【菊池製作所とは?】

まず、同社の事業内容から説明します。

菊池製作所は、板金加工や成形などを行う、金属製品製造会社です。他にも金型の開発や製造も行っています。携帯電話やデジカメ等の精密電子機器が強く、量産も手がけています。

以上が、同社の詳しい事業内容です。

次に、同社の1つ目の注目ポイント(最新トピック)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント1:菊池製作所の最新トピック!】

ここでは、同社の最新トピックについて触れ、同社株の中長期的な見通しについて分析していきます。

CYBERDYNEのロボットスーツが10日の厚生労働省の薬事・食品衛生審議会で新医療機器としての薬事承認申請が了承されました。これを受けてロボット需要が拡大すると期待されており、同社株への期待が膨らんでいます。

上述したトピックは、同社の成長に大きく貢献すると期待できます。中長期的に見て、人気化するポテンシャルがあると期待できます。

以上が、同社に関する1つ目の注目ポイント(最新トピック)の詳細です。

次に、同社の2つ目の注目ポイント(決算書の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント2:菊池製作所の決算書を読むと…?】

ここでは、同社の決算書の内容について触れ、業績面・価格面において、中長期的な投資魅力度について分析していきます。

まず、業績面では、2016年4月期第1四半期における連結経営成績は、

・売上高:1,373百万円(前年同期比+14.2%)
・営業利益:▲192百万円(前年同期▲183百万円)
・経常利益:▲206百万円(前年同期▲118百万円)
・純利益:▲74百万円(前年同期▲72百万円)

となり、苦戦しています。短中期的に株価が下がる見込みが高まってきていますので、予め注意しておくと良いでしょう。

次に、価格面では、PERは149倍、PBRは2.49倍、配当利回りが0.44%であるため、同業他社とくらべて割高だと考えられます。今後は、同業他社よりも株が売られやすいリスクがあるため、下がりやすくなっていると考えられます。

以上の2点より、同社株は中長期的に保有することで、下落しやすいと考えられます。長期保有を考えている方は、事前に同社のリスクを調べ、注意しておく必要があるでしょう。

以上が、同社に関する2つ目の注目ポイント(決算書の内容)です。

次に、同社の注目ポイントの3つ目(チャート分析の内容)についてご紹介します。では、以下をご覧ください。

【ポイント3:菊池製作所をチャート分析すると…?】

ここでは、同社のチャートを分析し、需給・投資家心理の面において、短期的な投資魅力度について分析していきます。

同社の株価は、ここ5日間で株価は28.41%も上昇しており、過度に株が買い込まれています。今回のような上昇があった場合は、翌日の日中に株価が反落するおそれが高まると考えられます。

参考までに、同社株と似たような値動きをした株は、過去15年間の統計上、反落しやすかったことが分かっています。参考までに、以下の検証結果をご覧ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
検証期間:2000年1月1日〜2015年11月25日
→ 似た値動きが起きた回数:1,237回
→ そのうち、翌日の日中に値上がりした回数:411回
→ そのうち、翌日の日中に値下がりした回数:826回
→ 1度あたりの平均株価変動率:-1.80%
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

上記が、同社株と似たような値動きをした株の、翌日日中の値動きを集計した結果です。同社株と似たような値動きをした株は、翌日の日中に値下がりした回数が値上がりした回数よりも多く、1度あたりの平均株価変動率がマイナスとなりました。以上の2点の結果より、同社株と似た値動きをした株は、翌日から反落へと転じやすいと考えられます。同社の今回のような値動きは、統計的には売りに有利なチャートだと言えるでしょう。

【本記事のまとめ】

以上の3つのポイントを踏まえ、私は同社株の値下がりを不安視しています。これからの投資先を考える上で、ぜひあなたも同社株の動向に注意してみてはいかがでしょうか。

なお、株の売買に際して、今回のように簡単な分析や検証を行うことで、これから行おうとしている投資が、どの程度リターンを期待でき、どの程度リスクがあるのかを事前に把握することができます。

詳しく検証を行ってから投資すると、きっと安心感が違うはずです。もっと株を詳しく分析することで、今まで以上に大きなパフォーマンスを出せる投資家になれるかもしれませんよ?
中原良太
株式会社テラス システムトレード開発者
配信元: 達人の予想

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