指標に反応後は株価睨みへ・・・・・
しかし、米・失業保険申請件数が42年ぶりの低水準となり、米・コアCPIも予想を上回った事等から、米経済への行き過ぎた懸念は緩和され、その一方で、ダドリーNY連銀総裁が年内利上げに疑問を投げかけた為、米国株が急伸し、ドル円も119円手前まで買い戻されました。
今日の東京市場でも、日経平均株価が堅調な推移を続け、ドル円も119円台を回復。しかし、118円台前半でドルを買った投資家からの利益確定売りもあって、徐々に上値の重い展開に移行。現在も、119.10円付近での揉み合い継続となっています。
本日の海外市場では、ユーロ圏のCPI確報値や、米国の鉱工業生産とミシガン大消費者マインド指数の発表が予定されており、注目されそうです。ユーロ圏CPIが下方修正されれば、ECBの追加緩和観測が強まり、ユーロ円が続落する可能性があり、その場合は、ドル円も連れ安となりそうです。
一方、米鉱工業生産が予想以上に弱い数字になったり、ミシガン大消費者マインドが予想を下回ると、FRBの利上げ観測が一段と後退しますから、ドル円が再び118円台前半まで下落する局面は見られそうです。しかし、その後は、米国株動向次第の展開に移行し、株価が上昇すれば、ドル円も値を戻す展開となるでしょう。