米利上げ観測一段と後退・・・・・

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最新投稿日時:2015/10/15 15:16 - 「米利上げ観測一段と後退・・・・・」(柳澤浩)

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米利上げ観測一段と後退・・・・・

著者:柳澤浩
投稿:2015/10/15 15:16

米CPIには注目・・・・・

 昨日の海外市場では、米・9月小売売上高が予想を下回る弱い数字となった後に、小売最大手・ウォルマート・ストアーズが、来期の業績見通しを下方修正。更に、地区連銀経済報告(ベージュブック)でもドル高の悪影響が指摘されていました。この為、米利上げ観測が一段と後退し、ドルが全面安の展開となりました。

 日本株の下落を受けて、119円台半ばまで下落していたドル円は、小売売上高発表後、119.25円付近、ウォルマートの業績見通し発表後、119.00円台、そして、ベージュブック発表後には、118.60円付近へと断続的に値下がり。今日も、寄り付き後に日経平均株価が続落した為、118.70円台まで売り込まれる動きを見せました。

 しかし、17,000円台後半では値頃感からの買いや、11月末決算のファンドからの45日ルール絡みの買い戻しの動きもあった模様で、今日の東京時間の日本株は直ぐに上昇に転じました。一方、ドル円も、118円台半ばでは本邦個人投資家さんを中心にまとまった買いが入り、119円台前半まで反発する動きとなりました。

 本日は、米国のCPI、失業保険申請件数、NY連銀エンパイヤ指数、フィラ連景況感指数の発表が予定されています。中でもCPIには注目が集まりそうですが、FRBが「2%の目標に向けて、インフレ率が戻る合理的な確信」が持てる程の数字となる可能性は低く、利上げ観測が強まるとは思えません。この為、ドルの買い戻しが見られても、119円台半ばまでの上昇に留まりそうです。
柳澤浩
(株)FXプライム byGMOチーフアナリスト
配信元: 達人の予想

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