田淵電機が大幅高、電源部品での開発人員増強報道が起爆剤に
田淵電機<6624.T>が大幅高で戻り足を加速、8月末以来の900円台回復が目前。同社は電源機器を主力に手掛け、太陽光発電分野への積極展開でも知られる。最近は政策的な支援の低下などもあって逆風環境が意識されるなか、国内太陽光発電向け需要の落ち込みが、株価の低迷に反映されていた。そうしたなか、9日付の日本経済新聞が「(同社は)2020年をメドに研究開発部門を現在の約3倍の1000人体制にする。主力の太陽光発電向けのパワーコンディショナー(電力変換装置)は大きな成長が見込みにくく、人員を増やして電源部品の開発を強化する」と報じた。開発人員を大幅に増加させて注力するのは変圧器などの電源部品で、「性能を改善するなどして自動車や衣料などの分野への納入を目指す」と伝えられていることから、この動きが収益構造の変革にもつながる材料として投機筋の琴線に触れたようだ。
田淵電機の株価は10時32分現在880円(△49円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
田淵電機の株価は10時32分現在880円(△49円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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