リスクオンの市場環境では逆発想銘柄にシフト

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最新投稿日時:2015/10/06 07:06 - 「リスクオンの市場環境では逆発想銘柄にシフト」(木村佳子)

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リスクオンの市場環境では逆発想銘柄にシフト

著者:木村佳子
投稿:2015/10/06 07:06

1ヵ月平均株価は1241円。配当利回りを意識して買値吟味

ヤフーファイナンス 宝印刷7921
FOMCで金利を上げるの、その話は後退したのを材料に上げたり下げたりの繰り返しの中での一局面。
昨日のNY市場ではダウ工業株30種平均が大幅上昇しました。いつまで続くかは不明ながら、とりあえずしばらくは上げ方向といえるでしょう。
日本では安保改正法案の可決の後にマイナンバー施行、TPP妥結と今のところ、順調にアメリカを軸としたグランドデザインに沿ったフレームでの動きになっており、この流れに各需要が想起され、それが相場の材料になり、ノーベル医学生理学部門での日本人受賞、日本郵政3社のブックビルと話題性を伴うイベントもあり、当面、材料には困らない相場展開になろうかと思います。

そんなときにどんな投資をするかですが、テーマ株、材料株を追いかけるのもひとつ。
今回、取り上げた宝印刷<7921>のようなテーマ性、指標連動性(例・β値)より、汎用性を持つ銘柄にあえて注目するのもひとつです。

宝印刷は顧客企業の開示情報印刷に強みのある印刷会社です。
上場企業支援という点では日本郵政3社上場のようなIPOが話題になる相場環境は同社にはプラスになります。
マイナンバー法施行では各企業がどのようにマイナンバーを取り扱うのかの開示案件を抱えているため、現在の業績にプラスといえるでしょう。

デフエンシブ・ストック(保守的な銘柄)という点では税効果面で財務最適化かどうかはわかりませんが、有利子負債ゼロで金利リスク・フリーです。
配当という点で言えば予想配当50円は同社10月5日終値1294円比で3.86%に相当します。

さまざまな切り口でとらえられる銘柄ですが、逆に言えば目立たないともいえます。

血沸き、肉踊るテーマがはっきりくっきりしている銘柄への投資のほうが楽しいという人には向きませんが、市場が沸いている時はあえて目立たない銘柄に目を向けてみようという投資には薦めたい銘柄です。

理想的買い水準はこの1ヵ月相場の平均である1241円かと思います。
ご参考までに
この1ヵ月の寄付平均1242円
同     高値平均1254円
同     安値平均1228円
同     終値平均1241円
になります。
5日は1,293 1,299 1,290 1,294 円という値動きで、強めに推移しました。
おそらく外国人投資家の日本株投資復調の流れに乗った価格推移だろうと思いますが、RERは25倍強で高め。ROEは4.8%とそう高くないので、外国人持ち株比率8%弱の同社の株はどちらかというと外国人買いより、相場全体の勢いでやや高めに推移したのだろうと推察します。

したがって後々のことを考えると買値はシビアに1200円台にこだわったほうがいいのです。
上値は短期1350円をまずの目標に据え、中期1400台方向としたいと思います。
配信元: 達人の予想

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