トーセイが反発、首都圏不動産市況回復で流動化の商機巡る
トーセイ<8923.T>が反発。820円近辺で売り物をこなし上放れの兆しをみせている。国税庁が前月発表した2015年分の路線価は、東京、大阪、愛知の3都府県をはじめ上昇は前年の8都府県から10都府県に増加、大都市圏の回復が鮮明となっている。不動産取引額も5兆円台まで回復し08年のリーマン・ショック前の水準を取り戻しており、脱デフレの動きが不動産市況にも反映されている。そうしたなか、大手デベロッパーだけでなく、リノベーションビジネスを展開する中堅不動産にも商機が巡っている。同社は中古ビルをバリューアップして売却し利益を得る不動産流動化をはじめ、不動産開発や賃貸事業などを広く展開、ここ低金利環境やインバウンド効果などを背景に水準訂正余地が意識されている。既に同社は15年11月期の連結営業利益を従来予想の60億円から65億円(前期比17%増)に上方修正しており、好業績に対する見直し機運が生じている。
トーセイの株価は11時25分現在843円(△20円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
トーセイの株価は11時25分現在843円(△20円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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