24か月連続で前年を上回る
■注目銘柄
┗南海電気鉄道(9044)
大阪・ミナミの繁華街なんばから関西国際空港(関空)を結ぶ「空港線」と、和歌山方面の「高野線」が主力です。
13年ぶりの円安や東南アジアからのビザ発給基準の緩和を受けて、日本を訪れる訪日外国人が増加しています。
昨年は年間の観光客数が1300万人を突破し、過去最高を更新。2015年は1500万人の突破が確実視されています。
外国人旅行者を受け入れる空の玄関口は、東京(成田・羽田)だけではありません。関空は沖合の人口島に建設されため、24時間の離着陸が可能で、LCCの就航もあって国際線の就航便数は増加傾向にあります。
今年4月まで航空機の発着回数(国内・国際線)は、24か月連続で前年を上回っており、過去最高を毎月更新中です。
南海電鉄は関空へのアクセス向上のため、急行の増発や所要時間の短縮を行ったほか、南北高速鉄道を子会社化が通期で、15年3月期は過去最高益を更新しました。
訪日外国人増による恩恵を受ける“なにわのインバウンド関連”として、見直し余地がありそうです。
小野山 功