新品+中古品のネット&リアル店舗展開の<3179>シュッピン
売り上げは中古品の一般化にともない順調に推移。特に2013年月10日に発表された13年9月中間期の純利益が増額となったあたりから税引き後利益が安定的に増加する傾向が定着。2016年3月期も順調です。
背景には中古品以外に円安と訪日観光客の増加に伴い、高額な時計、カメラの売り上げ増加が寄与している点と免税品の販売増加があります。
今後もアベノミクスの「訪日客倍増推進」の好影響が続くと思われます。
国内においてはインターネットによる中古品売買のネックになる商品の信頼性について、同社の本物の商品であることの保証と豊富で正確な商品説明を提供するECサイトの運営とリアル店舗の両輪稼働によって消費者が「安心・安全」に商品購入ができる支援体制の充実で堅調に推移すると見られます。
インターネットを利用した中古品の売買市場は約1兆円程度の市場規模といわれます。時計やカメラは「今はもう製造されていないけれど、買えるなら買いたい」というニーズも生じやすい対象ですね。ネットが駆使できる団塊世代の退職に伴い、時間リッチで多様な趣味を楽しむことができる層が厚みを増し、さらに多様な価値観に支えられた新品、中古品の流通に同社の商機拡大の流れは続くものと思います。
代表取締役社長の鈴木 慶氏はソフマップ創業者でこの道30年のキャリアを生かし、「イーコマースにおける中古品取引ナンバー1になる」をスローガンに、インターネットの可能性を追求していく」との経営指針を示されています。
1:2の株式分割が昨年12月に実施され、適度な流動性もあり、みんかぶの理論株価、予想株価とのかい離も一定幅あるので、25日移動平均線1665円~5日移動平均線1725円の間くらいを買い目標と想定し、とりあえずの目標売値を今年1月に実現した価格帯から推定した1820円あたりに置きました。
来年2016年6月の伊勢志摩サミットもオリンピック前の観光客増加に効きそうですね。
同社の免税品の売り上げにも寄与するのではないかと考えると中~長期ではさらなる増益(それにともなう高値)も想定したいところです。