アイ・アールジャパンの急騰で思惑も
*4月1日追記
先月2日には千葉興業銀行と、日本企業の海外進出支援事業で業務提携すると発表しています。
同社はIR支援業務のほか、台湾に現地拠点を持ち、日系企業の法人設立支援や駐在員のビザ取得代行など、海外進出支援を行っているとのことです。
現在、現地法人の持つのは台湾のみですが、今後は中国やシンガポールなどアジア各地への事業範囲拡大が期待できそうです。
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■注目銘柄
┗プロネクサス(7893)
株券印刷が起源で、現在は上場企業のディスクロージャー(情報開示)書類の作成や、IR支援業務が主力です。
ファナック(6954)が株主との対話窓口「SR部」新設を発表したことが話題になっています。
3月25日(水)には、ファナックと秘密保持・業務委託契約を締結したことが材料視され、アイ・アールジャパンHD(6035)が、ストップ高水準まで買い進められました。
これまで、株主との対話に消極的と言われていたファナックの路線転換により、上場企業のIR強化の動きが広がることが予想されます。
プロネクサスは有価証券報告書や株主招集通知の作成などで、およそ6割の上場企業との取引があるようです。
企業のIR担当は、金融商品取引法など専門知識や公平性が求められ、同社のようなIR実務を支援する企業のサポートが不可欠です。
アイ・アールジャパンHDは先週、週間で一時66%も上昇しており同業のプロネクサスにも連想物色が期待できるのではないでしょうか。
小野山 功