業績面はさることながら、2桁の株価水準が魅力
■注目銘柄
┗南海辰村建設(1850)
南海電気鉄道グループの中堅建設会社。南海電鉄が泉北高速鉄道を子会社化したことに伴い、鉄道事業の強化に取り組んでいます。
1月29日に発表された第3四半期(14年4月~12月)業績では、営業利益は前期比2.2倍の 811百万円、経常利益は2.5倍の 694百万円と好調で、4~12月期決算と合わせて、通期業績の上方修正も発表しています。
15年3月期の営業利益は、890百万円と従来予想を43%引き上げましたが、第3四半期時点の進捗率が91%と、目安目標の75%を大幅に上回っており、再増額修正が濃厚です。
業績面もさることながら、同社の魅力は仕手性にあります。株価水準が低位で、さらに親会社の持ち株比率が高いことから、浮動株比率が8.0%程度と低く、値動きも比較的軽い銘柄です。
株価は節目の70円近辺でのもみあいを続けていますが、3月19日(木)に80円の上蓋を取っており、仕掛け的な動きも。
引き続き短期資金を呼び込み、高値更新が期待できそうです。
小野山 功