『10月末買い、翌年4月末売り』の途中結果検証について
元来は株式相場でのアノマリー(季節的要因)であったこの“ルール”ですが、為替相場にもこの法則・ルールが当てはまり、直言してみると、高パフォーマンスを実現する機会に恵まれた【秋・冬相場】に対して、パフォーマンスが相対的に低迷し、我慢・辛抱の【春・夏相場】とでも言えましょうか。
「相場は確率の高い方に賭けるゲーム」とよく言われますが、上記法則・ルールはあくまで確率論で捉えたアノマリーであって、必ずしもその期間に収益が保証されるものではないという事はご承知置きいただきたいのですが、そのパフォーマンスは以下の通り。
2000年以降14年間のドル/円・豪ドル/円・NZドル/円の『10月末買い、翌年4月末売り』の成功を「勝ち」、失敗を「負け」としてみると、その勝敗と勝率は・・・ドル/円 10勝4敗 (勝率.714)、豪ドル/円 12勝2敗 (勝率.857)、NZドル/円 11勝3敗 (勝率.785)に。
最新の『10月末買い、翌年4月末売り』の途中結果を高低差ベースで検証してみると、2月17日時点の差引高低差はドル/円:+6.90円、NZドル/円:+2.42円であるのに対して、豪ドル/円は-5.65円という状況。豪ドル/円に関してはあまりいい途中成績ではありませんが、実は昨年の同時期(2014年2月17日時点)の差引高低差も、ドル/円:+3.52円、NZドル/円:+3.99円に対して、豪ドル/円は-0.94円。一人だけ出遅れ感のあった豪ドル/円ですが、最終的には2・3月で盛り返し、最終結果は、それぞれドル/円:+3.85円、NZドル/円:6.82円、豪ドル/円:+1.95円との結果に。
現状出遅れ感のある豪ドル/円ですが、2000年以降の過去14年間でも2・3月に陽線になる確率が比較的高くなる傾向も。
はたして今回の『10月末買い、翌年4月末売り』は奏功するのかどうか、また昨年同様、豪ドル/円の最終コーナーでの追い上げがあるのかどうかに注目しています。