12月高値~安値レンジでの保合い放れ待ち
現行の下降チャネルの転換には、119円~120円水準超えが必要で、今回の雇用統計で、ここを抜けていく可能性は低い。一方、2014年12月16日安値水準である115円半ば水準も下値支持として機能しており、当面は、2014年12月の高値~安値レンジで保合い、放れを待つ展開となるのではないか?
変化が起りやすいと言われる一目均衡表の雲のねじれは、2月後半だ。3月にかけては雲の厚みも薄くなっており、支持線としても抵抗線としても信頼が落ちる時間帯に入る。動くとすれば、この時間か、ドル円のアノマリーが多く集中する4月~GWまで待たなければならないかもしれない。
足元の下向きリスクとしては、今晩の雇用統計よりも、ギリシャ情勢に注意。1月の議会選挙で緊縮見直しを掲げて勝利したギリシャの新政権とECBとの溝は深く、欧州連合(EU)による支援プログラムが2月末に期限を迎える中、デフォルト懸念が再材料視されるリスクは残ったままだ。