雇用統計よりもギリシャ情勢に注意

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最新投稿日時:2015/02/06 18:02 - 「雇用統計よりもギリシャ情勢に注意」(菊川弘之 )

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雇用統計よりもギリシャ情勢に注意

著者:菊川弘之
投稿:2015/02/06 18:02

12月高値~安値レンジでの保合い放れ待ち

 ドル円は、2014年12月8日高値を起点とした下降チャネルの中、足元は小動きが継続している。今晩の雇用統計では、事前予想(非農業部門雇用者数:23.0万人増、失業率:5.6%、平均時給:前月比+0.3%)との乖離が材料視されるだろうが、イエレンFRB議長は12月連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、少なくとも向こう2回のFOMCで、利上げに動く可能性は低いと示唆しており、今回の発表で大きなトレンドが出る可能性は低いか?

 現行の下降チャネルの転換には、119円~120円水準超えが必要で、今回の雇用統計で、ここを抜けていく可能性は低い。一方、2014年12月16日安値水準である115円半ば水準も下値支持として機能しており、当面は、2014年12月の高値~安値レンジで保合い、放れを待つ展開となるのではないか?

 変化が起りやすいと言われる一目均衡表の雲のねじれは、2月後半だ。3月にかけては雲の厚みも薄くなっており、支持線としても抵抗線としても信頼が落ちる時間帯に入る。動くとすれば、この時間か、ドル円のアノマリーが多く集中する4月~GWまで待たなければならないかもしれない。

 足元の下向きリスクとしては、今晩の雇用統計よりも、ギリシャ情勢に注意。1月の議会選挙で緊縮見直しを掲げて勝利したギリシャの新政権とECBとの溝は深く、欧州連合(EU)による支援プログラムが2月末に期限を迎える中、デフォルト懸念が再材料視されるリスクは残ったままだ。
菊川弘之
日産証券調査部 主席アナリスト
配信元: 達人の予想

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