昨年7月の急騰から半年経過し、信用の返済売りは一巡
*2月4日追記
関連会社で、同社の主要取引先である沖電気工業(6703)が、15年3月期通期業績の上方修正と増配を発表し、4日に7.3%高と急伸しました。
主力のATM事業が中国を中心に好調とのことですので、通信機器向けの伸びも期待できそうです。
-------------------------------------------------------
■注目銘柄
┗沖電線(5815)
沖電気工業(6703)の電線製造部門が独立分離。通信・電力向けの銅電線は低調ですが、ロボットケーブルが好調です。
同社は先週1月28日に、15年3月期 第3四半期(14年4月~12月)業績の発表を行いました。
営業利益は前年比およそ2倍の464百万円とすこぶる好調。今回15年3月期の通期業績は修正していませんが、進捗率が90%高く、会社計画を上回る公算が大きいといえます。
同社はロボットの激しい動きに対応した「FAロボットケーブル」を製造しており、産業用ロボット大手のファナック(6954)に納入しているとみられます。
市場ではロボット関連としての知名度は低いものの、産業用ロボットや内視鏡など、専門性の高い市場へ進出しており、電線という社名からは想像できませんが、高い成長性が魅力です。
昨年7月8日に電柱の地中電線化への思惑から物色を集め、動意づいた経緯がありますが、すでに6か月あまり経過したことから、信用の売りは一巡したものと考えられます。
決算発表を終え買い安心感もあることから、需給改善によるリバウンドを期待しましょう。
小野山 功