伊藤忠が滝沢ハムの株式取得、再編機運も高まりそう
*1月28日追記
26日から、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の参加12か国による首席交渉官会合が始まっています。
アメリカのニューヨークで、2月1日までの日程で会合が開かれますが、豚肉の関税をめぐって、日米間で歩み寄りが見られたとの報道もあります。
輸入豚肉の関税引き下げで恩恵を受ける「TPP関連」としての見直し余地もありそうです。
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■注目銘柄
┗プリマハム(2281)
伊藤忠商事の系列企業で、ハム・ソーセージ業界3位の大手メーカー。コンビニ向けの調理済み惣菜事業も主力です。
円安で豚肉など輸入原材料価格の上昇がコスト増の要因になりますが、セブンイレブンのPB商品など、コンビニ向け惣菜が好調です。
15年3月期は新工場(愛媛・愛知)稼働による初期費用発生で、会社では営業利益が前期比7%減を見込んでいますが、16年3月期は最高益更新が視野に入ります。
同社は2012年に伊藤忠商事、中国食品大手企業と合弁で中国でのハム・ソーセージの製造を始め、中国市場に進出しました。
伊藤忠商事が20日(火)に、中国最大の国有複合企業、中国中信集団(CITIC)傘下の企業に5150億円を出資すると発表しており、プリマハムの中国展開にも販路拡大など好影響が期待されます。
また、伊藤忠商事はジャスダック市場に上場する滝沢ハム(2293)の発行済み株式の15.00%を取得したと先月発表しています。
滝沢ハムとの業務提携、再編などへの期待も高まりそうです。
小野山 功