日本化は大商いで新値街道をまい進、好業績と材料性を両輪に人気継続
日本化学工業<4092.T>が全般悪地合いに抗して新値街道をまい進、商いも活況で全員参加型材料株の面目躍如となっている。15年3月期業績見通しは営業利益段階で前期比51.3%増益となる13億円と従来予想から大幅増額、3期ぶり復配の可能性も高まった。また、17年3月期に営業利益15億円の中期計画を掲げていたが、16年3月期に前倒し達成が濃厚とみられる。一方、材料性も豊富だ。東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う海洋汚染の問題が依然重い課題として残るなか、海水などナトリウムやカルシウム、マグネシウムが含有下でも放射性セシウムや放射性ストロンチウムを同時に除去できる吸着剤を開発、これが株価上昇を支援している。上海交通大学と共同でPーキラルホスフィン配位子の金錯体を用いた抗がん剤開発に着手しており、中国で2018年の医薬品登録を目指していることも引き続き買い手掛かりとなっている。
日本化の株価は10時52分現在353円(△11円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
日本化の株価は10時52分現在353円(△11円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
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