Ｖテクは円安進行足場に大底離脱の気配

　ブイ・テクノロジー<7717.T>が高い。株価は大底圏にあり、全般相場の戻り局面でも蚊帳の外にあったが、ここにきてリターンリバーサル狙いの買いが入り始めているようだ。同社は液晶向けなど製造・検査装置を主力とするが、中国や欧米など海外売上比率が８７％と９割近くに達しており、１ドル＝１１８円台に入るなど急速に進む円安が収益面でのフォローウインドとして意識されているもよう。１５年３月期営業利益を２３億円予想から１０億円に下方修正したことで１１月１０日に２２００円台までダメ押しの下げを演じた。時価は大底を叩いた形となっており、足もとの収益動向は期待外れとなったものの、高い製品技術力と高水準の受注残に対する評価が安値を拾う動きに反映されている。

Ｖテクの株価は１０時２９分現在２４２０円（△３８円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）