イェレン総裁よりドラギ総裁に注目??・・・・
注目のイェレン議長の講演ですが、題目が「労働市場」となっていますので、所謂、「イェレン・ダッシュボード」やFOMC声明文で示された「労働市場の弛み(スラック)」に関して、丁寧に説明してくれるものと思われます。その際、現状分析も盛り込まれるかどうか?その分析が多少でも改善に力点を置いているかどうか?と云った点が、焦点になるものと思われます。
為替相場の反応に関してですが、もし、これまでの様に「ハト派」の代表としての議長の立場を踏襲するならば、「ドル売り」となり、多少でも「タカ派的」な文言が目立てば、「ドル買い」になると、市場では見ている様です。しかし、こと、ドル円に関する限りは、やや見方が変わるかもしれません。もし「ハト派的」なら米国株続伸となりそうですから、クロス円が上昇する為、ドル円の下落は限定的なものに留まり、一方、「タカ派的」で米国株が反落する事となれば、クロス円も反落する事でドル円の上昇が抑制されてしまうかもしれません。
この為、相場的には、イェレン議長よりもドラギ・ECB総裁の講演に注目する方が面白いかもしれません。ドラギさんは、欧州、特に周辺国の失業率の高さに懸念を示し、ディスインフレ環境がその背景にあると指摘するかもしれず、それらを是正する為には、「非伝統的措置」を含む「追加緩和」が必要になると論ずる可能性があります。そうなれば、ユーロは一時的にせよ急落するものと思われますから、それなりに収益チャンスは高そうです。