シニア層を意識した商品のニーズが高まる
65歳以上の高齢者人口は3186万人(13年9月現在推計)で、総人口に占める割合は25%となった。市場のボリュームゾーンといわれる団塊の世代も65歳前後となる。こうした団塊の世代は、自分らしい生活スタイルを大切にする傾向があり、家電製品に関しても「高性能・高機能」を求めている。
しかし、これらの上位モデルは大きいサイズが主流で、シニア世帯からは敬遠されがちだった。そこで各メーカーは掃除機や炊飯器などを軽量化したり、操作を分かりやすくするなどシニア層を意識した製品を投入するようになったのだ。
一方、家電量販店でもシニアを意識したサービスを始めている。コジマ<7513>はシニア層や女性へのサービス強化のため、女性店員を増やした店舗を展開している。今後の高齢化社会でシニア層を意識した商品のニーズが高まると予想される中、注目度も増しそうだ。
◆主なシニア家電関連銘柄
銘柄(コード) 企業の取り組み
日立<6501> 高機能で0.5~2合炊きの炊飯器を投入
東芝<6502> 操作パネルを見やすくした洗濯機などを販売
三菱電<6503> 持ち運びしやすいよう軽量の掃除機を投入
パナソニック<6752> 秋口から白物家電を投入の方針
シャープ<6753> 緑茶抽出機「ヘルシオお茶プレッソ」がシニア層に人気
コジマ<7513> シニア層、女性向けに女性店員を増やした店舗を展開
ヤマダ電機<9831> ファミリー層やシニア層への接客を強化