欧州株動向に注目・・・・
本日は日経平均株価が続落したものの、欧州株市場は、この時間までは、値ごろ感からの買いで反発し、周辺国国債の利回りも低下となっています。この為、ユーロが比較的底堅く推移し、ユーロ円も138円付近まで値を戻す動きとなっていますが、ドル円に関しては、101円台前半で動意薄の展開を続けています。
米国債市場では、ここ数日、10年債等の長期債ばかりか、2年債等、比較的短い期間の国債の堅調さが目立っており、この背景には、6月FOMC議事要旨が利上げに言及しなかった事があります。つまり、早期利上げ開始観測が一段と後退していると見る事が出来そうです。
ドル円は、欧州金融市場のリスクの高まりによる「リスク回避」の円買いと、米利上げ観測後退によるドル売り要因がともに作用している事から、このまま上値の重い展開を続けるものと思われます。もし、欧州株が再び動揺し、米国株が続落して、米国債利回りも更に低下する事となれば、ドル円も年初来安値を試す動きが見られるかもしれません。