神鋼環境が反発、放射能汚染土壌のセシウム除去技術を改めて見直す

　神鋼環境ソリューション＜6299.T＞が反発。株価は一時、前日比５２円高の５５６円まで買われている。２日取引時間中に放射能汚染土壌のセシウム除去と減容化技術を開発したことを発表。これを好感して３日には５７３円まで急騰し、その後は目先的な売りで調整していたが、８日に５００円割れとなる４９３円をつけた後は調整一巡感が台頭している。同社の開発した技術は、加熱化学処理を行うことで放射性セシウムを除去し、汚染土壌を最大９８％減容化するもので、放射能汚染焼却灰についても前処理を施すことで、汚染土壌と同様に除染・減容化できるメドを得ている。福島第一原発周辺地域を中心に汚染土壌の抜本的対策が急務となるなか、同社技術の早期実用化が待たれる。

神鋼環境の株価は１０時３５分現在５２３円（△１９円）

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）