森永菓︑グリコ︑カルビーなど
「ハイチュウ」が米国で人気となっている森永製菓<2201>では「噛みごこちと、フルーツ感が米国人に受けているようだ。来年には米国で現地生産を開始する予定」(コーポレートコミュニケーション部)。さらに、東南アジアの合弁会社がハラル認証を受けており、今後イスラム圏も視野に入れた展開を進めるとしている。
江崎グリコ<2206>は「ポッキー」を核にしてグローバル展開を推進。明治ホールディングス<2269>も食品セグメントととして中国・アジア・米国を重点とした海外事業を強化するとしている。また、業績好調のカルビー<2229>は、北米、中国など海外事業が引き続き拡大する見込みだ。
これら菓子メーカーが海外展開を急ぐのには理由がある。
「少子化が進むなかマーケットの縮小は避けられない。海外に打って出るのは必然」(業界関係者)、との声がある。ただ、これを契機にして、数年後には世界の菓子市場を日本勢が席巻する可能性もある。ピンチをチャンスに、日系菓子メーカーの海外展開から目が離せない。