「しょうゆ」の次は「だし」へ
ここで注目したいのが、「だし」など、いわゆる「うま味調味料」。日本食の深い味わいを出すためには、なくてはならない存在だ。海外における日本食の普及拡大につれて、調味料メーカーは大きなポテンシャルを秘めることになる。
ちなみに、「うま味調味料」とは、日本うま味調味料協会のホームページによると「昆布、かつお節、干ししいたけのうま味成分である、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸を溶けやすく、使いやすくした調味料。料理、加工食品などに基本味のひとつであるうま味を与える」とのこと。また、うま味は、甘味、塩味、酸味、苦味に次ぐ“第5の味覚”といわれ、いま世界中で注目され始めているという。
国内には多くの関連企業が存在するが、なんといっても筆頭は味の素<2802>だろう。業績も15年3月期は営業利益段階で700億円と2ケタ増益を見込むなど回復色も強い。また、世界6極体制による「最適地生産方式」を確立しているアリアケジャパン<2815>にも注目したい。ほかにも関連銘柄は存在するが問題は薄商い。とは言え、中長期の視点に立てば、変貌の可能性もあり、注目は怠れない。